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「オーシャントーキョー」が大阪に進出 目指すは全国制覇

 人気ヘアサロン「オーシャントーキョー(OCEAN TOKYO)」は4月30日、大阪・心斎橋に「オーシャントーキョー オオサカ(OCEAN TOKYO Osaka)」をオープンする。今回の出店が地方初進出となる。なぜ大阪への出店を決めたのか、高木琢也「オーシャントーキョー」代表と出井直助「オーシャントーキョー オオサカ」店長にその狙いを聞いた。

WWD:今回、大阪に出店する意図は?

高木琢也・代表(以下、高木):ありがたいことに全国からお客さまが来てくれるようになったが、やはり地方からだと交通費がかかってしまって、それがすごくお客さまにとって負担になっているし、この状況を変えたいなとずっと思っていた。その交通費の負担をなるべく減らしたくて、僕らからお客さまの近くに行こうと、大阪への出店を決めました。

WWD:場所はなぜ大阪だったのか?

高木:東京の次は大阪と決めていたわけではないですが、いろいろな都市を見て回って、大阪は活気があるなって。あと他の美容室のオーナーから「大阪は難しいよ」っていう意見も聞いていたりして、それなら大阪で勝負してやろうという気持ちもありました(笑)。もともと独立して「オーシャン」を始めた時もまわりからは否定的な意見もあって、それに対しての反骨精神でやってきました。だから難しい土地ほど挑戦しがいがあります。

WWD:どれくらい前から動き出した?

高木:実際に大阪への出店に動き出したのは約1年前です。セミナーなど仕事のついでに視察を重ねました。大阪店のオープニングスタッフは10人を予定しており、「オーシャントーキョー」からは出井店長をはじめ5人が参加する他、大阪での中途採用も行う予定です。

WWD:大阪店の店長に出井さんを起用した理由は?

高木:大阪店を誰に任せようかなと思っていたタイミングで、出井からやりたいという申し出がありました。でも出井は東京出身だし、大阪になじみがある訳ではないので、最初は任せようとは思わなかったです。でも毎日、出井から長文のメッセージがLINEできて、すごく熱さを感じました。最後はその熱さを買って、出井を大阪店の店長にすることに決めました。やっぱり大阪で勝負したいって気持ちがある人がやれば必ず大成功できると思うので。今、出井は渋谷店の店長をやって、数字も出ているので必ずやってくれるだろうと期待しています。

WWD:出井さんはなぜ大阪店の店長に立候補した?

出井直助・店長(以下、出井):「オーシャン」にはオープニングスタッフとして入ったのですが、無名だったのがだんだんとサロンも知られるようになって、全国からお客さまが来てくれるようになりました。さっき高木代表も言っていたように、その分交通費などお客さまの負担が大きいし、実際にお客さまからも地方に出店してほしいという声を聞くようになりました。それからチャンスがあれば行ってチャレンジしたいと思うようになりましたし、地方へ挑戦しに行くならオープニングスタッフの誰かが行かないといけないなっていう思いもあって志願しました。

WWD:大阪店はどういったサロンにしていく?

出井:“関西の美容室の歴史を変える”というのが大阪店のコンセプト。場所もアメ村がある西心斎橋ではなく、飲み屋の多い東心斎橋の方で、そこでやるというのも大きな挑戦です。でも大阪で、だから、東京だからというのは考えないで、これまで「オーシャン」で培ってきた技術や接客をしっかりと大阪に届けたいです。

高木:出井には大阪で、「オーシャン」に行けばカッコよくなって人生変わるよっていうことを、しっかりと伝えてほしいですね。それで大阪のメンズの美意識が高まって地域全体が活性化していけばいいし、他の美容室と一緒に地域を盛り上げていきたい。だから地方への出店は町おこしに近い感覚です。いずれは自治体から「ぜひうちの町に来てほしい」と声がかかる存在になりたいです。

全員が稼げるようにもっと高みを目指していく

WWD:2013年9月にオープンし、大阪店がオープンすれば4年半で6店舖目の出店となる。ブランドサロンとして早いペースだと思うが?

高木:一般的な美容室からしたら4年半で6店舗って早いかもしれないけど、僕からしたらかなり遅いです。本当はもっと早く出店していきたい。ただ、出店に関してはスタッフの成長ありきなので、店を任せられるスタッフが育ってこないと進められない。ただ今年の9月でオープン5周年なので、盛り上げるためにも出店はしていきたいし、今何人かお店を任せてみたいと思えるスタッフも育ってきています。東京でなくても大阪に2店舗目を出してもいいし、名古屋、福岡、北海道なども構想にはあります。ゆくゆくは、全国の都道府県どこに行っても「オーシャントーキョー」があるように“全国制覇”を目指したいです。

WWD:既存の5店舗に関しては順調か?

高木:数字の上では順調に推移しています。ただ、僕はスタッフ全員にもっと上を目指してほしいし、目標はみんなが稼げる会社。そうして、稼げるっていうのが分かれば美容師を目指す人も増えてくると思います。だから若いうちに稼ぐっていうところにもっとエネルギーを使ってほしい。美容師って自由に辞めて独立するけど、それって商店作っているみたい。集団であることの強みが必ずある。それを証明していきたいし、信じてついてきてくれた仲間たちが「最高」と言える会社にしたいです。

■オーシャントーキョー オオサカ(OCEAN TOKYO Osaka)
オープン日:4月30日
時間:11:00〜20:00 (最終受付時間18:30)
定休日:月曜・第2火曜日
住所:大阪府大阪市中央区東心斎橋1-18-27 瀬尾喜東急ビル2階

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