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3季目を迎える注目のレザーブランド「イッチ」 流行の“ポケット財布”も

 「イッチ(ITTI)」はバッグや財布などの革小物を中心としたブランドとして青木渉デザイナーのもと2017-18年秋冬にスタートした。同僚の勧めで、3シーズン目を迎えた18-19年秋冬コレクションの展示会を訪れた。人気アイテムはブランド立ち上げから販売しているショルダーバッグ(1万9000円)で、仏老舗タンナーのレミーカリア社が手掛けたレザーを使用しているそうだ。ナイロン製のベルト(3000円)も人気アイテムの一つで、触ってみると通常のナイロン素材に比べて柔らかくしなやかなだ。

 他にも、洗いをかけたレザーとかけていないレザーを本体と持ち手に使い分けたボストンバッグ(6万2000円)や、日本で製造できるのが1軒のみという黒桟革を用いた財布など、随所にこだわりを感じさせるラインアップだ。財布はカラーリング、サイズを豊富にそろえ、1万円札、小銭、カードが収納できるポケットサイズも用意している。価格も2万2000円からと手頃だ。商品のディテールは、シーズンを重ねるたびにミリ単位で微調整しているという。余談だが、酔っ払って手元にあった財布をなくした記者も、ポケットサイズの財布をオーダーする予定。

 キーリング(5000円〜)やパスケース(9000円)などのアクセサリーもそろう。シューズ(3万7000円)はシューズブランドの「トモタカ(TOMOTAKA)」とのコラボレーションで、かかとを踏んで履くこともできる仕様だ。ブランドやセレクトショップへの別注アイテムも手掛けており、今夏にはステュディオス(STUDIOUS)で別注アパレルを販売する予定だ。「イッチ」はルイス(LUI’S)やローライフ(RAWLIFE)など東京や大阪を中心としたセレクトショップや、地方の個店で販売している。

 青木デザイナーは、武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科を卒業後、バッグメーカーでバッグ・革小物ブランドを立ち上げ、10年間携わって16年に退社。17年より「イッチ」を始動した。祖父は昭和を代表する書道家の青木香流。