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9月入社OK! サマンサタバサが新卒に求めるものは?

 ハンドバッグをはじめ、ジュエリーやゴルフウエア、スイーツなど幅広く「サマンサタバサ(SAMANTHA THAVASA)」ブランドを展開するのが、サマンサタバサジャパンリミテッドだ。可愛らしいデザインと、話題のセレブリティーやタレントのキャンペーンモデルへの起用などで女性たちの支持を集め、2017年2月期連結決算の売上高は354億4600万円。グループ内のバーンデストジャパンローズジャパンリミテッドではアパレルブランド「ウィルセレクション(WILLSELECTION)」や「レストローズ(L'EST ROSE)」なども手掛ける。そんな同社の新卒採用について、店舗支援部新卒採用課の風祭里織さん(以下、風祭)に聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):来年4月入社の採用は終了しましたか?

風祭:いいえ、地域によってはまだ募集しています(9月現在)。

WWD:採用目標は?

風祭:250人です。

WWD:今年4月入社は何人ですか?

風祭:4月は175人、6月入社を含めると220人です。9月は66人入社しました。

WWD:どんな理由で6月と9月に入社を分けているのですか?

風祭:6月は主に就職と共に一人暮らしを始める人たちに向けてです。社会人生活と一人暮らしを4月に同時に始めることは、とても大変です。ですから、まずは生活に慣れてから仕事を始めてもらえるように、引っ越しをする人にはこちらから6月入社をお勧めしています。ただし、入社までに最低20日は研修として店頭に入ってもらうようになっています。

WWD:なるほど。スムーズに働き始めてもらうための配慮なのですね。9月は秋採用ですか?

風祭:いいえ、卒業後に友人や家族との時間を楽しんだり、留学や旅行をしたり、運転免許を取ったりするための時間を入社前にまとめて取りたいという人は9月入社を選ぶことができます。ただしこちらは7月以降はフルタイムで店舗研修をしてもらうので、実質的な猶予期間は3カ月です。

WWD:面白いですね。確かに社会人になってしまうと長期では休めないので、入社前にやりたいことをやってもらおうということですね。

風祭:そうです。8年以上前から始まっていますが、学生からの人気も高いです。会社としても、新入社員が100人単位で4月に一気に入ってくるよりも、分散した方が受け入れやすいというのもあります。

WWD:内勤の新卒社員は何人採用しますか?

風祭:毎年10〜15人です。

WWD:欲しい人材像を教えてください。

風祭:サマンサタバサグループ3原則というのがありまして、「明るく元気」「大きな声で」「笑顔を絶やさない」という人柄重視で採用をしています。そして、素直さ、嘘をつかない、感じて考えて行動できるというのも見ています。

WWD:面接ですか?

風祭:はい。販売職に関しては、書類選考の後、集団面接および適性検査、個人面談で決めます。集団面接では、積極性や他の人が発言している時の態度なども見ています。それから、ブランド愛があるかどうかも重視しています。

WWD:希望のブランドには配属してもらえるものですか?

風祭:総合的に判断しますが、本人希望も重視します。

WWD:内勤だと選考法は違いますか? 

風祭:はい。書類選考、集団面接および適性検査と一般常識試験、グループディスカッション、役員面談、社長面談になります。

WWD:内勤の新卒社員はどんなことをするのですか?

風祭:入社後に、約2週間で社内の部署紹介をします。そこで何をやりたいのか本人に改めて確認します。他にもパソコン研修をしたり、倉庫に行ったりします。

WWD:内勤の競争率は高いですか?

風祭:そうですね。およそ8割がプレス・マーケティング部を希望して応募してきます。実際、毎年複数の新卒をプレス・マーケティング部に配属しています。まずは販売職からという企業が多いので、応募はより集中しますね。

WWD:来年4月入社組にはどんな人が内定しましたか?

風祭:来年は20人くらいが入社予定ですが、そのうち2人は外国籍です。今後世界ブランドを目指す上で、外国籍スタッフの採用にも積極的ですし、語学力や海外での経験も重視しています。あと、男性の採用には苦戦していますので、私たちが男性も新卒採用しているということを知ってもらうことも課題です。

WWD:男性の採用はどのくらいですか?

風祭:今年4月入社の内勤者12人のうち、2人です。是非もっと採用したいです。

WWD:採用者に何か傾向はありますか?

風祭:最終面接は(寺田和正)社長が行いますので、そこでの判断が大きいと思います。コミュニケーション能力のレベルや人間力、本気度が問われているな、と感じます。今年度入社した人たちは皆、入社後にこういうことがしたい、3年後にこうなっていたいというビジョンが明確だったと思います。

WWD:今年の採用全般に関して、手応えはいかがでしたか?

風祭:内定は全部で288人出しています。良い人材は採用できていると思っていますが、あわよくばもっと採りたいという欲はあります。

WWD:初任給はいくらですか?

風祭:17年4月入社は19万4000円でした。18年4月は21万5000円です。内勤も販売も同一金額です。

WWD:ずいぶん上げましたね!

風祭:すごくいい方が集まってきますが、人数を確保しようと思うと給与の水準を上げていかないと難しいです。また、サマンサの社員として、いい環境で社会人スタートを切ってもらいたいという想いも込めています。

WWD:初任給が上がるということは、その先輩たちも上がりますよね?

風祭:はい。17年春入社の社員は、18年春入社の初任給よりもベースが上がりますし、それ以前に入社した社員も段階的に上げてきていて、逆転が起こらないようにしています。

WWD:基本的に勤続年数に応じて毎年ベースアップしますか?

風祭:はい。ただ弊社の場合、早く職位を得てほしいと考えています。だいたい3、4年目で職位を得ますが、一般職のままで6年目を迎えると、そこからは少しずつしかベースアップしません。

WWD:個人ノルマはないのですよね。店舗予算達成でのインセンティブのようなものはありますか?

風祭:店舗の予算達成と個人の頑張りは賞与に反映します。