ファッション

「プラダ」のショーBGMから考察するトレンドセッターの影響力

 ロンドンからスタートした2018年春夏の海外メンズのコレクションサーキットが終了しました。印象的なショーは数多くありますが、個人的に楽しみにしていたショーのひとつが、ミラノメンズの「プラダ(PRADA)」です。トレンドセッターと言われている「プラダ」が、メンズシーンをどのようにけん引していくのか興味津々でした。

 18年春夏シーズンの「プラダ」は、仮想空間のコミックを起点に現実の男性を描いた、未来的なようで、どこか懐かしいムードのコレクション。BGMは80sポップの軽快なマッシュアップで、レトロフューチャーな雰囲気をさらに盛り上げます。iPhoneのアプリで曲を調べてみると、フレンチロックバンドのアンドシーヌ(Indochina)の「L’aventurier」、タクシーガール(Taxi Girl)の「Cherchez le garcons」や「Mannequin」などが選曲されていました。どれも1980年代の曲で公式動画は見つかりませんでしたが、クセになるキャッチーなメロディーラインとバリバリのシンセサイザーが“80年代から見た未来”という感じで、今回の「プラダ」にぴったりのBGMでした。

 しかしコレクションそのものが当初期待していた“トレンドセッター”だったかというと、今回に関しては“ノー”です。18年春夏メンズのビッグトレンドは“ハワイ”や“サーフィン”。「プラダ」が描いたキャッチーでレトロな世界観は、全都市を通じて異彩を放っていました。そう思っていたら、意外なところで“トレンドセッター”ぶりが発揮されます。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。