ファッション

U35を支援する新施設が渋谷に パナソニックやカフェ・カンパニーが協業

 パナソニック(PANASONIC)とロフトワーク(LOFTWORK)、カフェ・カンパニー(CAFE COMPANY)は協業し、7月7日、渋谷区と東急グループが再開発を進めるJR渋谷駅新南口エリアに「100BANCH(ヒャクバンチ)」を開設した。「100BANCH」の構想は、今年創業100年を迎えるパナソニックを記念しスタート。“100年先の世界を豊かにするための実験区”をコンセプトに、これからの時代を担う学生らとともに、次の100年につながる新しい価値を見出す。設計・空間デザインは、ブルーボトルコーヒー清澄白河店や中川政七商店表参道店などで知られるスキーマ建築計画の長坂常が手掛けた。

 3層の各フロアは、3社によるそれぞれのコンセプトで構成されている。“LOFT”と名付ける3階は、パナソニックのコンセプトモデルや実験段階の商品やサービスも体験できるスペース。夜間や週末には一般開放し、100人規模のイベントスペースとしても利用可能だ。

 目玉とする2階“GARAGE”は、アンダー35歳を支援するアクセラレーションプログラム「ガレージ プログラム(GARAGE Program)」のワークスペース。常に5〜10組が“GARAGE”を拠点に活動。各組には、業界で活躍するトップランナーがメンターとしてつき、プロジェクトの方向性を指南する。メンターのメンバーには、林千晶ロフトワーク社長や楠本修二郎カフェ・カンパニー社長、大嶋光昭パナソニック元理事に加え、若林恵「ワイヤード(WIRED)」日本版編集長や長谷部健・渋谷区長、メディアアーティストの落合陽一、佐々木紀彦「ニュースピックス(NewsPicks)」編集長、田中開ザ オープン ブック(The OPEN BOOK)店主、坊垣佳奈サイバーエージェント・クラウドファンディング取締役ら21人がそろう。現在は、水産養殖と水耕栽培をかけあわせ、魚と植物を同じ環境で育てる農法“アクアポニックス”や家庭用ロボット“ハコ”、吹き出しを翻訳ツールとして世界共通のコミュニケーションアイコンにする「吹き出し」など。各組の活動期間は約3カ月。スケジュールを決めながら、「100BANCH」を拠点に活動する。参加者はウェブサイトで随時募集中だ。

 1階の“KITCHEN”は、カフェ・カンパニーが企画・運営する新業態のカフェ。秋にオープンを予定している。詳細はまだ未発表だが、2001年に創業した同社が東急東横線の高架下に構えた1号店「SUS」の場所に近いこともあり、縁のある同エリアの地域性と「100BANCH」のコンセプトをうまく合わせるような新業態を考えているという。

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