キャリアコラム

インディペンデントマガジンの編集長に聞くコンテンツ企画の秘策

2013年に創刊した「アンナ マガジン(anna magazine)」(mo-green)は、西海岸と旅をテーマにした女性向けのファッション&ライフスタイル誌だ。須藤亮・編集長自らの経験で得たネットワークとコンテンツの相乗効果で「アンナ マガジン」のスタイルが確立し、20〜30代の高感度な女性からの支持を集めている。情報発信が多様化する中でメディアに求められるのは、コンテンツの企画力と編集力。インディペンデントマガジンを通じ、これからの時代に求められる編集者の資質に迫る。

WWDジャパン(以下、WWD):編集者を志したきっかけは?

須藤亮「アンナ マガジン」編集長(以下、須藤):学生の頃、友人が編集者をしていて、日々のことを楽しそうに話すのを見て興味が湧いたからですね。その後、制作会社の編集者としてのキャリアをスタートしました。雑誌のタイアップがメーンでしたけど、今思えば広告制作の経験があったから、俯瞰でものを見る力が身についたと思います。ジェネラルなマインドというか、どこか引いてものを見るような。その後「フリー&イージー(FREE & EASY)」(イースト・コミュニケーションズ)の編集者になりました。

WWD:「フリー&イージー」を選んだ理由は?

須藤:元々、アメリカのカルチャーが好きだったからですね。きっかけは小学生の時、茨城県の東海村にあった外国人がたくさん住む地区に引っ越したこと。隣にメルバーさんという、アメリカのホームドラマに出てくるような幸せなファミリーが住んでいて、当時はあまり馴染めなかったけど、ライフスタイルがとにかくかっこよかった。みんなハイソックスを履いて、頭がモジャモジャの黒人の子どもが、ペニーみたいな小さなスケートボードに「キャー」って逆立ちして乗ったり、家の階段にはカーペットが敷いてあって、犬も走り回ってる。イメージしていたカリフォルニアがそこにあって、全てが眩しかった。その時の幸せな感じや憧れが刷り込まれているんです。あとから知ったけど、メルバーさんは思いっきりカナダ人だったんですけれども(笑)。

WWD:「アンナ マガジン」は西海岸と女性のカルチャーがテーマですが、「フリー&イージー」からの影響はありますか?

須藤:それはありますね。昔、タイアップの取材でLAに行った時、竹村卓さん(編集者、ライター)がコーディネーターで、女性のお客さんたちに気を使って、トレンドでモダンなスポットに連れて行ったのですが、みんなあまり喜ばなくて。結局、竹村さんがアメリカに住んでいた頃に、いつも行っていた昔ながらのハンバーガー屋とかマイナーなスケートパークに行ったら、みんなが大喜びしたんですよ。理由はトレンド誌やガイドブックに載っていない、“あたり前の風景”だから。その時の体験が「アンナ マガジン」の考え方のベース。全てのコンテンツは“女の子が、男の子のLA旅行について行って見える景色、女子旅では知れないことを体験する”という視点で作っています。

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