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神戸で初開催のFNO 旧居留区エリアに終日にぎわい

 「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」のショッピングイベント「ファッションズ・ナイト・アウト(VOGUE FASHION’S NIGHT OUT以下、FNO)が3月25日、初めて神戸で開催された。元町の大丸神戸店を中心とする旧居留地エリアに大勢のファッション好きが集まり、終日にぎわいを見せた。

 大丸東側の明石町筋通りに設けられた巨大なレッドカーペットに登場したのは、スペシャルゲストの長谷川潤、FNOサポーティングゲストの福士リナ、水原佑果、司会の宮迫博之(雨上がり決死隊)、シークレットゲストの中村獅童、「ヴォーグ ジャパン」の渡辺三津子・編集長ら6人。大丸神戸店9階ホールでのオープニングセレモニーの後、1・9階のイベントステージをメインに、メイクショーやブランドのフロアショー、トークショーなどが行われた他、レッドカーペットでは第43回神戸ファッションコンテスト受賞作品ショーとスペシャルファッションショーが披露された。

 オープニングセレモニーで渡辺編集長は「今回は神戸初で、しかも世界で初めて春の開催となった。おしゃれな街・神戸で、開港150周年、大丸創業300周年の記念すべき年に開催できたことをとても喜んでいる」と挨拶。過去開催してきたFNO東京とFNO大阪のエリア特性の違いも説明した。FNO神戸は旧居留地エリア全体を巻き込んだ点がFNO東京と同じで、イベント参加者たちはエリア内の参加店舗を回遊しながらショッピングや各店のサービスを楽しんでいた。

 路面の参加店舗の評価も総じて好評だ。各店とも趣向を凝らした企画を実施し、顧客サービスと新規客の開拓につなげていた。店内に撮影スポットを設け、靴の試着後撮影した人にスムージーをプレゼントしたアグ(UGG)神戸店では「普段の土曜日と比べて倍の来店客があった。大阪店に比べるとまだ認知度が低いので、ブランドを知らない人にも来店してもらえたことがよかった」(谷沢知哉ストアマネージャー)と話す。突撃洋服店神戸店では、通常は販売していない古着をFNO用に1000〜3000円の特別価格で提供。春間隆満・店長は「ふらっと来てくれた方に何か買ってもらえばと、いつもより商品点数を増やした。既存客に加えて4割が新規客で、参加してよかった。最近神戸は元気がないので、こういうお祭り感が出るイベントで街を盛り上げていくのは大賛成」という。

 バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)神戸店では、撮影スポットとして、ダリア1000本と桜をアレンジしたオブジェを店頭に飾り、閉店1時間半前に解体して来店客約200人に花をプレゼントした。「FNOには初参加したが、若い人が来店するなどかなり効果があった。顧客は40〜50代が中心で、7周年を迎えたいまでも若者層にはまだ認知度が低い。新しい顧客に足を運んでもらい、店内を知ってもらうために参加したので、ぜひ継続してほしい」(山本有衣PRチームリーダー)と話す。

 大丸神戸店では、2012年よりファッションと食のイベント「旧居留地フェスティバル」を開催。街の活性化を目的としている点がFNOと共通していたため、以前から招致に動いていたが、創業300周年を機に実現した。

 大丸神戸店の土居幸子・営業推進部販売促進担当はFNOを総括して語る。「旧居留地は趣のある古い洋館が立ち並ぶ街。建物を背景にファッションショーを行うなど神戸ならではの演出を意識した。普段の百貨店のお客さまとは違い、よりファッショナブルな人が多く訪れ、楽しんでいる姿を見られたのがよかった。今後も継続する方向。街のカラーを出しながらさらに新しい形を探っていきたい」。

 FNOは、ファッション消費の拡大と社会貢献を目的に、09年にスタートした世界規模のショッピングイベント。FNO神戸でも、募金者にプレゼントされるオリジナルデザインの缶バッジが早々になくなるなどチャリティへの参加意識は高まっている。その一方、売り上げ貢献の面では課題もある。参加店舗にとっては、イベント当日の業績よりも、FNOを機に開拓した新規客をいかにファンにつなげるかが重要な課題といえそうだ。

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