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「パム」に聞いた ザ・パーキング銀座とのコラボの裏側

 ザ・パーキング銀座(THE PARK・ING GINZA)は2月12日まで、「パム(P.A.M. = PERKS AND MINI)」とコラボしたポップアップイベント「パークス アンド ガーデンズ(PARKS AND GARDENS)」を開催中だ。D.I.Yの什器にはアイコニックな噴水のグラフィックをプリントした半袖Tシャツ(1万円)や長袖Tシャツ(1万2000円)、シャツ(2万9000円)、パーカ(3万円)、ボンバージャケット(6万7000円)、モッズコート(8万5000円)、キャップ(1万円)などを並べる他、“PLAY STATION VR”で「パム」の世界観を360°体感できるコンテンツも用意している。「パム」のミーシャ・ホレンバック(Misha Hollenbach)とショーナ・トゥーヘイ(Shauma Toohey)は2000年にブランドをスタートし、アーティストとしても活動。日本人クリエイターとの親交も深く、グラフィックやアートワークは世界中のストリートに多大な影響を与えてきた。仕事ではパートナー、プライベートでは家族という2人は、15年にオーストラリア・メルボルンからパリに拠点を移動。オーストラリアに2店舗を構えるなど、世界を股に掛け活動中の2人に今回のコラボレーションのことはもちろん、クリエイションや家族について聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):ブランド設立から17年、2年前にパリに拠点を移したがクリエイションに変化はあったか?

ショーナ・トゥーヘイ(以下、ショーナ):ずっと長くオーストラリアでモノ作りをしてきたからスタイルの変化はあまりないけど、パリに来たことでいろんなことが客観視できるようになった。それが一番大きいと思う。

ミーシャ・ホレンバック(以下、ミーシャ):パリには15年前から仕事も含めてよく行っていたから特に大きな発見はないんだけど、やっぱり住むと街の変化にも気付くようになる。住んで分かったんだけど、パリの人たちはみんな自分の意見を持っているんだ。オーストラリアでは自分の意見を内に秘めていることが多くて、意見の相違が喧嘩になることもあるけど、パリにはお互いの意見を尊重し合う文化があるね。オーストラリアではバーベキューを楽しむけど、パリではカフェ。延々と政治や歴史、世界情勢について語り合うんだ。多種多様な文化がクリエイションにもいい影響を与えているよ。

WWD:今回のコラボはどのようにして実現したのか?

ミーシャ:源馬さん(源馬大輔「ザ・パーキング銀座」クリエイティブ・アドバイザー)とパリで久々に会った時に「何か面白いことやろうよ」って話したのがきっかけだよ。「PARKING」と「PERKS(PERKS AND MINI)」って近い言葉だよね、とか話しながらお店に芝生を敷いて庭みたいにしようってことになって、このコレクションを「PARKS AND GARDENS」って名前にしたんだ。アイテムは「パム」の17年春夏コレクションをベースに清掃員が着ているユニフォームとか、庭園で働いている人をイメージした。噴水のモチーフは15年前に作った映像にも使っている。僕らにとってはずっと大切にしているモチーフなんだ。

WWD:ユニセックスの提案も今っぽい。

ショーナ:そう。私自身が昔からメンズの洋服を着るからユニセックスって捉えたことはあまりないんだけど。でも今女性がメンズの洋服を着るのがトレンドだから、女性に着てもらうチャンスかもね。

WWD:今回はVRを取り入れているが、それはなぜか?

ミーシャ:10年ほど前に「アンダーカバー(UNDERCOVER)」の地下に「ザミアン(ZAMIANG)」っていうプロジェクトショップがあったんだけど、そのタイミングでジョニオ(高橋盾「アンダーカバー」デザイナー)とスケシン(SKATE THING「C.E」デザイナー)、「パレス(PALACE)」のロゴも手掛けたファーガス(元「サイラス&マリア」グラフィックデザイナーのファーガス・ファーガデリック・パーセル)と一緒に「チェンジズ(CHENGES)」っていうアートユニットを組んだんだ。その時“PSP(プレイステーション ポータブル)”を使って音楽や映像を流した。当時のソニーの担当者が16-17年秋冬の展示会に来てくれて、今度“VR”を発売するって聞いた。それで今回、イベントの一つのエッセンスとしてお披露目させてくれないかと声を掛けたんだよ。せっかくファッション業界から注目されている場所なんだから、最新テクノロジーを融合したファッションイベントができたらいいなと思ってね。