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ラオックスがシンエイの婦人靴事業を買収

 免税店大手のラオックスは、民事再生手続き中のシンエイ(東京・台東)の婦人靴企画・卸売販売事業を子会社のモード・エ・ジャコモを通じて8月31日付で取得すると発表した。取得金額は3億8000万円。2015年に子会社化したモード・エ・ジャコモと合わせて、訪日外国人に人気があるメード・イン・ジャパンの婦人靴を強化する。

 シンエイは、国内大手の婦人靴卸として自社ブランド「リズ」「マリー」やライセンスブランド「アナ スイ」「ナチュラル ビューティー」などを販売してきたが、近年は低価格ブランドの台頭などの影響を受けて低迷。16年1月期の売上高はピーク時の3分の1の101億円に落ち込み、7月28日に民事再生法の適用を申請していた。

 ラオックスは、同じく民事再生手続き中の新興製靴工業(東京・墨田)の靴製造販売事業を子会社の青葉ライフファミリーを通じて取得することも発表した。取得金額は3億9000万円。新興製靴工業はOEM(相手先ブランドの生産)を手掛け、福島県に自社工場を持っている。売上高の約4割がシンエイだったため、同社の民事再生法の適用のあおりを受けて連鎖倒産していた。

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