ファッション

【ミラノ速報】圧巻の全身ファー!パンクに遊ぶ「フェンディ」

 飛び出す絵本のようにステージの床が起き上がり、巨大なロゴが現れる演出で「フェンディ」のショーがスタートした。アップビートの音に合わせて登場したのは、カラフルなモヒカン風ヘアに深紅のリップを塗り、“攻め”の姿勢でキメた全身ファーのモデルたちだ。ファーは、ピンク、エメラルドグリーン、バイオレット、パープル、オレンジ、レッドなど、まばゆいばかりに色鮮やかに彩られ、これほどまでにリュクスなファー素材を色でパンクに遊べるのは、カール・ラガーフェルドしかいないだろうというほどの迫力だ。


 それらのファーは、ストライプ、カラーブロッキング、編み込みといった、あらゆるパターンで構成され、コートのボリュームと相まってかなりのインパクトを放つ。遊び心は細部にまで行き渡り、シューズの縁やサングラスのリム、首にまでファーが巻かれている。カラーブロッキングのファー・バッグには、ファーのチャームが付いている徹底ぶりだ。ブルゾンのライニングやサスペンダーにもファーがあしらわれ、重たくなりがちなファーがポップにアレンジされている。


 ボトムスには、タックを入れて膝まわりをたっぷりとさせたパンツを合わせ、トップスに負けないボリューム・バランスを描いている。シューズは太めのメタリックヒールにすることで、全体のコーディネートを引き締める役割を担っている。すべてのバランスが計算された、余裕すら感じる圧巻のショーだ。


 これほどまでにファーを打ち出した背景には、「フェンディ」のこれまでのクリエイションの軌跡を披露する回顧展が開催されることも大きく関わっている。「UN ART AUTRE」と題した回顧展は東京を皮切りに4月から世界を巡回するという。1925年にエドアルドとアデーレ・フェンディ夫婦がローマで毛皮工房併設の皮革製品点をオープンしたことでスタートした「フェンディ」にとって、毛皮は創業以来受け継がれてきた歴史そのもの。そのファーの革新性を見せつけたカール・ラガーフェルドは、観客から大きな拍手喝采を浴びていた。

FENDI x ファッションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“非効率“が人を呼ぶ 次世代SCの新常識 10年ぶりの「SC特集 2026」

「WWDJAPAN」8月3&10日合併号は、10年ぶりのショッピングセンター(SC)特集です。2025年のSC総売上高は33兆1238億円と統計開始以来最高を記録した一方、新規開業は建築コスト高騰の影響で18SCにとどまり、こちらは統計開始以来の最少。淘汰と大型化が同時に進む中で、「選ばれる館」と「消える館」を分ける基準はどこにあるのか。特集のキーワードは「セレンディピティ・インフラ」。ネットやA…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。