
来週発売のトレンドブックに向けてさまざまなデザイナーのインタビュー記事を書いていると、SNSに対する不安もしくは疑義に近いものが芽生え始めていることに気づきます。
同じようなスタンスは、ミラノでのファッションショーを終えて来日した「ジル サンダー(JIL SANDER)」のシモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)からも見てとることができました。ミニマリズムの旗手として讃えられたブランドにおいて「(デザインの制限がある中で)新しさを出すのは大変では?」と話を向けると、ベロッティは「追求するのは、新しさだけじゃない。私たちは同時に、『繰り返し』にも魅了される生き物だ」と話し始め、毎回アクセスしては情報を消費し続けているSNSとは真逆かもしれない、ずっと手元に残し記憶にも留めている「2000回読んでも飽きない本」について話します。そして「今は無数のインプットに晒されているというか、見つめられている、ともすればスポイルされているのかもしれない」と結論づけました。納得する人は、多いのではないでしょうか?少なくとも私は、結構Threadsがシンドい(笑)。空気を読むという日本特有の文化の下でThreadsでは、「穏やか」「建前」のInstagramに対して、抑えていた不満という「本音」が蔓延している印象があるのは、私だけでしょうか?そして不満というネガのチェーンリアクションには強固なものがあり、広まってしまうという構造が成立してしまった気がします。ファッションの世界において、ThreadsにはInstagram以上に「偏愛」が見え隠れして、こと「知る」という点においては便利な側面もあるんです。でも一方で「偏愛」がゆえの「不満」が伸びていくという構造に陥っている印象もあり、私にとってはインプットはできるけどシンドいというツールになっています。
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