
この連載は週に一度「WWDJAPAN.com」に掲載した記事の中から、編集部の記者がテーマに合わせて記事をピックアップし、コメント付きで紹介するもの。今週のテーマは「企画担当に読んでほしい記事3選」だ。当事者はもちろん、ファッション・ビューティ業界で活躍する多くの人に読んでもらいたい。
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選者:沼璃子記者

1999年生まれ、東京都出身。千葉大学国際教養学部卒業後、外食経営の業界誌の編集を経て、2024年にINFASパブリケーションズ入社。現在は「WWDJAPAN」編集部記者として、ビューティ分野を担当する ILLUSTRATION : UCA
【記事1】
【ニュウマン高輪の見どころ番外編】
4階に「秀和レジデンス風の謎の家 新川」

9月12日に開業した「ニュウマン高輪」には、ひっそりと佇む「謎の家」がある。その家は、4階のサウスの「焼肉たかなわ」と「ジャーナルスタンダード ファニチャー」の間にある。秀和レジデンスに寄せたらしき瓦と外壁には、普通の家のような扉があり、表札には部屋番号らしき「912」と「新川」という名前、そしてNHKのシール。(全文はこちら)
【記者のコメント】
ニュウマン高輪は、旗艦店やコンセプト店など各ブランドが最新の仕掛けを持ち込んでおり、今業界人が最も見るべき商業施設と言える。「WWDJAPAN」でも「ニュウマン高輪の見どころ」と題して複数の記事を掲載しているが、本記事がスポットを当てたのは施設に潜む“謎の家”について。記事を読んでもその詳細は明かされていないが、それがむしろ興味をそそる。来店動機作りにはほんの少しの余白も必要だと感じた。
【記事2】
【先輩の履歴書、見せてください】
Vol.2 森永邦彦「アンリアレイジ」デザイナー

トレンドを語るにあたり、近年欠かせないのは“Z世代”の存在感。若者たちは何に関心を持ち、悩み、そして何を着ているのか――。「WWDJAPAN」は、若者とファッション業界をつなぐプラットフォームになるべく、その“リアル”をお届けする。(全文はこちら)
【記者のコメント】
「服がただ着るものではなく、好意を届ける“ラブレター”になることに驚いた」「東京タワーでのショー中にスタッフに謝り続けていた」。本記事には森永邦彦「アンリアレイジ」デザイナーの個人的な言葉や経験がふんだんに詰まっている。企画やアイデアを考えているとき、つい絵空事で描いた生活を送る人物像にとらわれがちになってしまう。こういった実在する人物の小さな気持ちの変化や行動原理は“絵空事”以上に参考になるだろう。
【記事3】
「アメリカンイーグル」の炎上に学ぶ
広告での失敗を避ける方法

企業による広告やキャンペーンは、商品やブランドの魅力を消費者にアピールして購買意欲を喚起し、売り上げを伸ばすためのものだ。ファッション業界でも各社が工夫を凝らし、さまざまな広告を発表しているが、中には物議を醸して“炎上”してしまうものもある。最近では、若手俳優のシドニー・スウィーニー(Sydney Sweeney)を起用した「アメリカンイーグル(AMERICAN EAGLE)」の広告が「人種差別的だ」として炎上したことが記憶に新しい。(全文はこちら)
【記者のコメント】
アメリカンイーグルが衣類のジーンズと遺伝子のジーンズをかけた言葉遊びを広告で使ったところ、人種差別的だとして炎上した事例を紹介した記事。企画を立てる上で話題作りは重要だが、その引力が強ければ強いほど炎上などのリスクと隣り合わせになる。判断が予期せぬ方向性に向かっていないか、「常に足元を見る冷静さを持つべき」と言うは易しだが行うは難し。反面教師として時折見返すと助けになるかもしれない。