韓国最大のファッションECプラットフォーム「ムシンサ(MUSINSA)」は10月3〜26日、東京・渋谷でポップアップを開催する。約1147平方メートルの地上3フロアに、80以上の韓国ブランドが集まる。日本では2021年からポップアップの開催を継続してきたが、今回が最大規模となる。
1階:「ムシンサ」に出会う
「『ムシンサ』に出会う(Inspiration Of MUSINSA)」のテーマのもと、「ムシンサ」の歴史を紐解くところから始まる。今でこそファッションECプラットフォームのイメージが強いが、01年の立ち上げ当初は希少なスニーカーの写真を投稿するオンラインコミュニティーだった。「ムシンサ」の名前も「ムジンジャン・シンバル・サジン・マヌンゴッ(ものすごく靴の写真が多いところ)」に由来する。
03年には、スニーカーからファッションへと領域を広げる。この頃からもう1つの顔であるスナップコンテンツが親しまれるようになる。「これまでの投稿総数は100万以上。今も毎月5万のスナップが投稿されている」(ムシンサのハム・キョンワン=グローバルマーケティングチームリーダー)。
ポップアップ会場にも過去のスナップを展示した。セレクトショップが立ち並ぶ聖水(ソンス)はトレンディー、若者の街・弘大(ホンデ)はストリートなど、ソウルの6つの主要エリアのファッションをまとったマネキンが雰囲気を作る。クリエイティブチーム「コメット(COMET)」と09〜25年のスナップをまとめた特別な「コメットマガジン(COMET MAGAZINE)」も先着で2万人に配布する。
2階:自分らしさを探す
エスカレーターを上がると、来場者を巨大なTシャツのインスタレーションが出迎える。出店ブランドが一目で分かるデザインは、ミュージシャンのツアーTシャツやフェスTシャツに着想した。4月に日本1号店をオープンして話題を呼んだ「マーティンキム(MATIN KIM)」をはじめ、「アーカム(AAKAM)」や「ロウ クラシック(LOW CLASSIC)」「エルムード(LMOOD)」「ロンロン(RONRON)」など人気のブランドが一堂に会す。
会場内の商品は、QRコードをスキャンすることで特別割引20%オフが適用される。ECプラットフォーム内で利用できる“ムシンサ ポイント”は20%還元する。
3階:自分をアップデートする
3階は「オッドタイプ(ODDTYPE)」や「ウィッチ(WHIZZY)」など注目のKビューティブランドほか、「スタンドオイル(STAND OIL)」や「ロウロー(RAWROW)」「ヒエタ(HIETA)」などバッグやラゲージブランドがブースを構える。オフィシャルLINEの追加を条件に、26ブランドの人気アイテムがぎっしりと詰まった“コスメプール”から好きなだけスコップですくえるイベントも開催する。
行列ができる「アイムドーナツ?(I’m donut?)」も3階に登場する。注目のフレイバーは、9月27日にオープンした韓国店限定の“のりグレーズド”。菓子ドーナツに韓国のりを合わせる意外な組み合わせ。
常設店のオープンを見据えて
「ムシンサ」は、小さなオンラインコミュニティーから韓国NO.1のファッションECプラットフォームへと変貌を遂げた。17年にはオリジナルブランドの「ムシンサスタンダード(MUSINSA STANDARD)」もローンチ。現在は1万以上のブランドを展開し、取引総額は4.5兆ウォン(約4770億円)に及ぶ。「日本は最も重要な市場の1つ」(ハム=ローバルマーケティングチームリーダー)とし、来年には常設店のオープンも予定する。
■ムシンサ トウキョウ ポップアップストア 2025
日程:10月3〜26日
時間:11:00〜21:00
場所:メディア デパートメント トウキョウ
住所:東京都渋谷区宇田川町19-3