国内最大級のファッションEC「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」のビューティ専門モール「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」は750ブランド以上をそろえる。2025年3月期通期の商品取扱高(=GMV、その他商品取扱高を除く)は前期比30%増の147億円と躍進。ファッションとの買い回りが約6割を占め、その商品動向は若年層のトレンドを示す。その商況について、木暮彩子EC推進本部 カテゴリ推進部 コスメブロック ブロック長と小野玲衣ブランド営業本部 ブランド営業一部 ブランド営業Jブロック ブロック長に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年8月25日号特別付録「ビジネスリポート2025年上半期」からの抜粋です)
WWD:2025年上半期の商況は?
木暮:全てのカテゴリーが伸長する中、スキンケアが目立って伸び、特にパック・フェイスマスクは前年同期比40%増となった。パックはスペシャルケアではなく化粧水の代わりという位置付けになっており、パーツ別パックが増えているのも要因だ。暑さが本格化してからは、メイクキープアイテムや冷たいミストなどがバリエーションも増えて人気。フレグランスも引き続き好調に推移していて、ブランド側の熱量も高いので盛り上げたいカテゴリーだ。
WWD:ヒットしたアイテム・ブランドは?
木暮:パックは「VT」が変わらず強く、メイクキープ系では「クラランス(CLARINS)」の“フィックス メイクアップN”の人気は継続。コーセーの「メイクキープ」は単独でショップも構えている。フレグランスは「メゾン マルジェラ『レプリカ』フレグランス(MAISON MARGIELA REPLICA FRAGRANCE)」のほか、「アイアム(AIAM)」などが人気だ。
小野:メイクアップに関しては、1月に発売した「M・A・C」のヌードリップコレクションが非常に好調に推移した。今季のトレンドカラーであるモカムースにハマるカラーで、“ラスターガラス リップスティック”は25年度上半期ゾゾコスメアワードも受賞した。スキンケアでは「バイユア」などの韓国コスメも好調で、「ドクターケイ(DR.K)」の泡洗顔“ABC-Gピールウォッシュ”、「パーフェクトワンフォーカス」の“スムースクレンジングバーム”も大きく伸長。パックだけでなく、洗顔・クレンジングの需要も高まっている印象だ。
WWD:好調を支える要因は?
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
