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「サマソニ 2025」で観ておきたいおすすめアーティスト19組

8月16、17日に千葉県の海浜幕張と大阪府の万博記念公園で行われる日本最大級の都市型音楽フェス「サマーソニック 2025(SUMMER SONIC 2025)」(以下、「サマソニ」)。今年は、フォール・アウト・ボーイ(FALL OUT BOY)とアリシア・キーズ(ALICIA KEYS)がヘッドライナーを務めるほか、ヤングブラッド(YUNGBLUD)、ビーバドゥービー(BEABADOOBEE)、ザ・プロディジー(THE PRODIGY)、Mrs. GREEN APPLE、LANA、aespa、21サヴェージ(21 SAVAGE)など、国内外、さまざまなジャンルの注目アーティストがラインアップ。恒例となった東京の深夜イベント「ミッドナイトソニック(MIDNIGHT SONIC)」をm-floがキュレーションするほか、17日の東京会場のBEACH STAGEでは、コロンビア出身のラテン界のスーパースター、フェイド(Feid)によるスペシャル・キュレーション「フェリス・クンプレアニョス・フェルチョ(Feliz cumpleaños Ferxxo)」が実現した。

今回、音楽ライターのZ11&編集部が東京2日間(ミッドナイトソニックも含めて)に出演するアーティストの中から、今観ておきたい19組をピックアップ。ぜひ参加する際の参考にしてほしい。

東京1日目/8月16日

SixTONES
11:00〜11:40@MARINE STAGE

SixTONES(ストーンズ)は6人組グループで、ロックやヒップホップを取り込んだジャンルレスな楽曲と迫力あるパフォーマンスで知られる。ジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹によって2015年に結成。20年リリースのデビュー曲「Imitation Rain/D.D.」はミリオンヒットを記録。以降のアルバムは軒並みチャート1位獲得。25年には5thアルバム「GOLD」をリリースし、5大ドームツアーも成功させた。メンバー各自が作詞作曲や舞台演出に挑み、YouTube配信や海外公演を通じて世界進出を目指す。初参戦の「サマソニ」では個性豊かな歌声とハーモニーで会場を熱狂させるだろう。

YUNGBLUD
16:05〜16:50@MARINE STAGE

英国出身のシンガーソングライターで、パンクとオルタナを融合したサウンドと社会的メッセージで若い世代の共感を集めるヤングブラッド(YUNGBLUD)。2018年のアルバム「21st Century Liability」で本格デビューし、ジェンダーフリーなファッションや自己肯定を促す歌詞、観客と一体になるエネルギッシュなライブが持ち味。自身のフェスBLUDFESTを開催するなどコミュニティー作りにも熱心で、22年の「サマソニ」初出演やNEX_FESTでの熱演も話題に。25年にはマイ・ケミカル・ロマンスやデヴィッド・ボウイ、マドンナといったアーティストから影響を受けたシネマティックな新作「Idols」をリリースし、アイデンティティーへの内省をテーマの一つとしてロックとポップの境界を広げようとしている。

PORTER ROBINSON
17:15〜18:15@MOUNTAIN STAGE

ポーター・ロビンソン(PORTER ROBINSON)は、米ノースカロライナ出身のプロデューサー/DJ。10代から制作を始め、2011年にスクリレックスのレーベルからEP「Spitfire」を発表して注目された。デビューアルバム「Worlds」や「Nurture」はいずれも米ダンス/エレクトロニック・チャート1位を獲得し、MTVUアーティスト・オブ・ザ・イヤーやDJ Magトップ100にも選出。マデオン(Madeon)との共作「Shelter」や自身のフェス「Second Sky」でファンとの絆を深め、鬱と向き合いながら感情豊かなサウンドを磨き上げた。24年リリースの3rdアルバム「Smile!:D」ではさらに壮大で感動的な音像を展開し、エレクトロミュージックの新時代を切り開いている。

JIMMY JAM & TERRY LEWIS
18:15〜18:55@BEACH STAGE

ジミー・ジャム&テリー・ルイス(JIMMY JAM & TERRY LEWIS)は、ミネアポリスのファンクバンド、ザ・タイム(The Time)出身のプロデューサーデュオで、ミネアポリス・サウンドを築いた。ジャネット・ジャクソンの「Control」「Rhythm Nation 1814」をはじめ、ジョージ・マイケルやボーイズIIメン、メアリー・J・ブライジら数々のヒットを手がけ、英国で31曲、米国で41曲のトップ10ヒットを記録。2022年にはロックの殿堂入りを果たすことにもなった。40年以上にわたりR&Bとポップスの音作りをリードしてきた彼らの洗練されたファンクとR&Bのグルーヴが間違いなくビーチステージを盛り上げるだろう。

DOMi & JD BECK
18:55〜19:45@SONIC STAGE

2000年生まれのフランス人鍵盤奏者のドミ・ルナ(DOMi Louna)と03年生まれの米国人ドラマーJD・ベックによるデュオ、ドミ & JD・ベック(DOMi & JD BECK)。ジャズ、フュージョン、ヒップホップを軽やかに横断する21世紀の新星として注目され、YouTubeやSNSに投稿した超絶技巧とユーモアあふれる演奏が話題になった。サンダーキャットやハービー・ハンコック、アンダーソン・パークらとの共演を経て、ブルーノートと契約。デビューアルバム「Not Tight」(2022)はグラミー賞新人賞と現代インストゥルメンタル部門にノミネートされ、20代前半ながらベテラン顔負けのグルーヴと即興性を誇る。

FALL OUT BOY
19:25〜20:55@MARINE STAGE

2001年結成のフォール・アウト・ボーイ(FALL OUT BOY)は、米シカゴ出身のロックバンド。05年のメジャー・デビュー・アルバム「From Under the Cork Tree」から「Sugar, We’re Goin Down」「Dance, Dance」といったアンセムが生まれ、アルバムはダブルプラチナに輝いた。その後も「Infinity on High」「American Beauty/American Psycho」など全米1位作品を連発。09年の活動を休止し、13年に活動を再開。最新作「So Much (for) Stardust」(2023)まで進化を続ける。「サマソニ」には過去5回出演し、「サマソニ」の歴史と共にキャリアを重ねてきた。東京初日のヘッドライナーとして圧倒的なステージを披露してくれるだろう。

COMMON
19:35〜20:25@BEACH STAGE

コモン(COMMON)は、シカゴ出身のラッパーで、詩的なリリックと社会意識の高さからヒップホップ界の良心と呼ばれる。20歳で<Relativity Records>と契約し、ソウルクエリアンズ(Soulquarians)の一員として評価を高めた後、カニエ・ウェストが手がけた「Be」「Finding Forever」でグラミー賞候補となった。映画「グローリー/明日への行進」の主題歌「Glory」でアカデミー賞やゴールデングローブ賞を受賞し、俳優や著述家としても活躍。恵まれない若者を支援する非営利団体を運営し、社会活動にも尽力するレジェンドが重厚なメッセージを届ける。

BEABADOOBEE
20:15〜21:25@SONIC STAGE

ビーバドゥービー(BEABADOOBEE)は、フィリピン生まれロンドン育ちのシンガーソングライターのベアトリス・ラウスによるソロ・プロジェクト。YouTubeに投稿したカバーがきっかけで2017年にデビューし、1990年代オルタナを思わせるギターポップで人気を博す。アルバム「Fake It Flowers」(20)が批評家から高評価を得て、続く「Beatopia」(22)と「This Is How Tomorrow Moves」(24)はいずれもUKチャート上位を獲得。22年には「サマソニ」で初来日を果たし、23年にはテイラー・スイフトのオープニング・アクトとしてUSツアーを周った。NMEレーダー賞受賞やBrit Awards新人賞ノミネート、The 1975やクレイロ(Clairo)のサポート経験など飛躍が続き、ノスタルジックで等身大の歌詞は同世代のロールモデルとして支持されている。

THE PRODIGY
20:25〜21:40@MOUNTAIN STAGE

ザ・プロディジー(THE PRODIGY)は、リアム・ハウレット、キース・フリント、マキシムによって、1990年にイギリスで結成されたテクノ/エレクトロ・ロック・バンドで、アシッドハウスとパンクを融合した“電子パンク”の先駆者として知られる。シングル「Charly」でレイブシーンに旋風を起こし、97年のアルバム「The Fat of the Land」は16カ国で1位、総売り上げは2500万枚以上。AllMusicから“ゴッドファーザー・オブ・レイブ”と称され、通算7作がUKアルバム1位(うちスタジオ作は6作)を記録し、ブリット賞やMTV賞も受賞。19年にキース・フリントの逝去後もリアム・ハウレットとマキシムを中心に破壊力あるステージを展開し続けている。

ミッドナイトソニック 東京1日目深夜/8月16日

TERIYAKI BOYZ®
24:00〜24:20@MIDNIGHT STAGE

ILMARIとRYO-Z(RIP SLYME)、VERBAL(m-flo)、WISE、NIGO®による東京発のスーパーグループTERIYAKI BOYZ®(テリヤキボーイズ)。2005年のアルバム「Beef or Chicken?」でデビューし、09年の「Serious Japanese」ではカニエ・ウェストやファレル・ウィリアムスらと共演。映画「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」の主題歌「Tokyo Drift」で世界的に知られ、日本語ラップとファッションを軽やかに結びつける。

m-flo
24:20〜25:00@MIDNIGHT STAGE

☆Taku Takahashi、VERBAL、LISAによるユニットとして1998年に本格的に活動を開始したm-flo。2000年の「come again」でブレイクし、02年のLISA脱退後は「m-flo loves」プロジェクトで加藤ミリヤやBoAら多彩なボーカリストとコラボレーション。17年にLISAが復帰。25年3月には鈴木真海子をlovesに迎えた「Judgement?」をリリース。今年の「MIDNIGHT SONIC」のキュレーターとして夜を彩る。

東京2日目/8月17日

Mrs. GREEN APPLE
11:00〜11:40@MARINE STAGE

大森元貴を中心に2013年に結成されたバンド、Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーンアップル)。現在は大森、若井滉斗、藤澤涼架による3人で活動。15年ミニアルバム「Variety」でメジャーデビュー。爽快なメロディーと躍動感ある演奏、等身大の詞が魅力で、アニメ「遊☆戯☆王ARC-V」のエンディングや「炎炎ノ消防隊」のオープニング「インフェルノ」に起用され幅広い層から支持を得た。20年の活動休止を経て22年に再始動し、23年のアルバム「ANTENNA」や「ケセラセラ」でさらなる成長を遂げた。デビュー10周年を迎える25年を“MGA MAGICAL 10 YEARS”と称して、さまざまなプロジェクトを発表。アニバーサリーベストアルバム「10」をリリースするなど、まさに今、観ておきたいアーティストだ。

J BALVIN
14:35〜15:25@MARINE STAGE

コロンビア・メデジン出身で、レゲトンを世界的ジャンルへ押し上げた、レゲトン、ラテン・ポップ・シンガーのJ.バルヴィン(J BALVIN)。2014年にリリースした「6 AM」はアメリカ、中南米、ヨーロッパのラジオで多数プレーされ、全米ビルボードのホット・ラテン・チャートにて2位を獲得し、レゲトンシンガーとして確固たる地位を確立。ビルボード・ラテン音楽賞やラテングラミー賞を多数受賞し、「Ginza」「Mi Gente」「I Like It」などでグローバルチャートを席巻した。精神衛生の重要性を語る活動でも注目される。19年には「ロラパルーザ」で史上初のラテン系ヘッドライナーを務め、「コーチェラ」や「トゥモローランド」といった大舞台にも立ってきた。真夏の相応しいライブを披露してくれるだろう。

JORJA SMITH
17:00〜17:45@MOUNTAIN STAGE

ジョルジャ・スミス(JORJA SMITH)は、 英国ウエストミッドランズ出身のR&Bシンガー。YouTubeに投稿したカバー動画がきっかけで2016年にソニー/ATVと契約し、18年のデビューアルバム「Lost & Found」がUKチャート3位を記録。ブリットアワード批評家賞を受賞。19年にはブリットアワード最優秀英国女性ソロアーティスト賞に輝き、グラミー賞の最優秀新人賞にもノミネートされた。21年のEP「Be Right Back」や23年の「Falling or Flying」ではジャズやダブを取り入れ、社会的な視点を持つ歌詞とソウルフルな歌声で国際的な注目を集めている。

LANA
17:40〜18:25@SONIC STAGE

LANA(ラナ)は、2004年、神奈川県湘南生まれのフィメールラッパー。20年にSoundCloudへ楽曲を投稿し始め、力強い歌声と等身大のリリックで注目を集めた。兄LEXとのコラボ「FLAME」やAwich、NENEらと共演した「Bad Bitch 美学」、STUTSがプロデュースした曲などで存在感を示し、ジャージークラブやトラップを自在に操る。24年のEP「19.5」を経て25年4月には武道館公演を開催、新世代のアイコンと称された。女性アーティストがフィーチャーされる2日目に、日本発のフィメールラップの魅力を届ける。

aespa
17:55〜18:45@MARINE STAGE

カリナ、ジゼル、ウィンター、ニンニンの4人から成るK-popガールズグループaespa(エスパ)。メタバースの仮想人格“ae”と連動する世界観と攻撃的なハイパーポップサウンドが特徴で、デビュー曲「Black Mamba」がK-popグループのデビューMV最多再生記録を更新。「Next Level」やEP「Savage」「Girls」がヒットし、24年のアルバム「Armageddon」収録曲「Supernova」は各音楽賞で年間ソングを受賞。24〜25年のワールドツアーでは北米・アジア・欧州を巡り、ダンスやAR映像を駆使した革新的なステージを展開している。

21 SAVAGE
18:20〜19:10@SONIC STAGE

ロンドン生まれアトランタ育ちの21 サヴェージ(21 Savage)は、ポスト・マローンの「Rockstar」への客演で脚光を浴び、2018年のアルバム「I Am > I Was」で全米1位を獲得。J・コールを迎えた「A Lot」はグラミー賞最優秀ラップソング賞を受賞し、続く「Savage Mode II」「Her Loss」「American Dream」もヒット。プライベートでは2023年には移民問題を乗り越えて合法的な滞在資格を得たことでも話題に。アメリカの現代社会を映し出す彼のラップは硬質なトラップサウンドと淡々としたフロウで南部ラップの代表格となっている。

ALICIA KEYS
19:30〜20:45@MARINE STAGE

ニューヨーク出身のシンガーソングライターのアリシア・キーズ(Alicia Keys)。デビュー作「Songs in A Minor」(2001)が全米1位となり世界で1200万枚を売り上げ、代表曲「Fallin’」で主要5部門のグラミー賞を受賞した。以降も「If I Ain’t Got You」「No One」など数多くのヒットを放ち、累計売り上げは6500万枚以上。ビルボードが2000年代のトップR&Bアーティストに選び、HIV/AIDS支援団体の共同設立など社会貢献も積極的である。豊かなピアノとソウルフルな歌声で「サマソニ」最終日の夜を包み込むだろう。

FEID
20:10〜21:25@BEACH STAGE

コロンビア・メデジン出身のシンガーソングライター/プロデューサーのフェイド(Feid)。J.バルヴィンのヒット「Ginza」を共作して注目され、2017年のデビュー作以降「Inter Shibuya – La Mafia」「Feliz Cumpleaños Ferxxo」「Ferxxo Vol X: Sagrado」など次々に作品を発表。バッド・バニー(Bad Bunny)やマルーマ(Maluma)とのコラボも多く、ASCAPラテン賞やビルボード・ラテン音楽賞を受賞。25年のグラミー賞では最優秀ムシカ・ウルバーナ・アルバムにノミネートされ、世界的なラテンブームの象徴として「サマソニ」に新鮮な風を吹き込むだろう。

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