東京ドームは7月18日、コスメのセレクトコスメショップ「ショップイン(SHOP IN)」の東京ドームシティラクーア店をコンセプトショップとしてリニューアルオープンした。売り場面積は約1.4倍の142m²に拡大し、一推しブランドを訴求する「ザ スポットライト」など新たに3つのコーナーを設置。売上高は面積比1.4倍以上の成長を目指す。
「見て!触れて!試して!新しいコスメ体験を!」をテーマに掲げ、顧客一人一人が“なりたい私”を発見できるような空間と買い物体験の場を創出。その一つがブランドの世界観を体感できる「ザ スポットライト」だ。店舗中央に位置し、「照度を高め、目の前に平台も設置しないのでお客さまの目に留まりやすい特別な空間となる」(阿井武東京ドーム流通事業部ブランド戦略グループ長)。3週間〜1カ月で入れ替えし、「ショップイン」がおすすめのブランドなどを展開する。スタート時は韓国コスメブランドの「フィー(FWEE)」を扱い、ブランド内で人気のリップなどをフォトジェニックな空間に集積する。
「ザ トレンド ピックス」は、話題のブランドやミニリップやシートマスクなどのアイテム集積など、同店舗の特徴であるセレクト力とトレンドの発信力を表現する。4台の棚で最大12ブランドを扱う。「ザ ランキング」はスキンケアや季節商材などを同社スタッフがおすすめ順にランキング形式で紹介する。「これら3つの施策は、顧客の反応を見ながら他店舗への展開も視野に入れる」。
全体の売り場構成はメイクが60%、スキンケアが30%、ヘアケアやボディーケア、雑貨類が10%となる。「アヌア(ANUA)」「アノブ(UNOVE)」「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」「ダルバ(D'ALBA)」「ラカ(LAKA)」など、韓国ブランドを多くそろえる。中心来店層は20〜40代だが、10代の来店客も増えている。
3月度は過去最高の単月売り上げ達成
「ショップイン」は1971年に1号店をオープン以来、全国に店舗を拡大し、現在は47店舗を展開する。24年からコスメフェスティバル「ファンファンコスメ」をスタートしたほか、ホリデーイベントなどを強化。製品入れ替えサイクルを1カ月から2週間に短縮するなどMD改革を推進。これら取り組みが奏功し、「トレンドの製品が分かる店舗」としての認知度が向上し、売上高は2ケタ成長が続き、3月度には54年の歴史で単月売り上げ最高を記録し、25年4月期も過去最高を更新。今回のコンセプトショップを皮切りに、さらなる成長を狙う。