
「アットコスメ(@cosme)」を運営するアイスタイルが、インナーケア市場に本格的に乗り出す。傘下のアイスタイルプロダクツ(2024年設立)がインナーケアブランド「アットコスメプラス(@cosme+)」を立ち上げ、7月1日に第1弾製品として顆粒タイプのサプリメントを発売する。ブランド公式オンラインストアと全国のアットコスメストアで取り扱う。
新製品“ザ ベーシック サプリメント(The Basic Supplement)”は、多くの肌悩みの原因となる”乾燥”に着目。セラミドと7種のビタミン(A、B1、B2、B6、C、E、ナイアシン)を配合した顆粒タイプのサプリメントで、ピュアセラミド、フレッシュピーチ、ビターオレンジの3フレーバーをそろえる。製造は、岡山の医薬品・健康食品OEMメーカーの備前化成が担当。
価格は10包入りが1144円(店頭限定)、30包入りが3262円。ブランド公式オンラインストアではサブスクリプションも用意し、30包2980円で提供する。
インナーケア市場への参入背景について寺田麻佑子ブランドティレクターは、「インナーケアは従来、健康目的で捉えられてきたが、今後は美容目的での活用も当たり前になっていく」と説明。近年、美と健康のための栄養素が足りていない“現代型栄養失調”が課題となる中、「効率的かつ手頃に栄養を取り入れたいという声に応えるべく、私たちとしてもしっかりとサポートをしていきたい」と意欲を見せる。
ブランドの立ち上げに先立ち、24年11月には公式インスタグラムを開設し、コミュニティー「プラスメンバーズ」を形成。ライブ配信や体験イベント、サンプル配布などを通じてユーザーとの接点を増やしてきた。25年1月には限定的な先行販売も実施した。
寺田ブランドディレクターは「単に製品を売るだけではなく、無理なく続けられる“日常のインナーケア”として定着させたい」と、今後もコミュニティー活動も広げながら、ユーザーの声を生かした製品開発やサービスの展開を目指す。