
【追記(4月21日)】4月19、20日に行われた「アトモスコン 2025」は、2日間の来場者数が累計5000人超となり、「出展ブランド数、会場面積と共に、入場者数も過去最多だった」(広報担当者)。
スニーカーショップの「アトモス(ATMOS)」は4月19日、20日、スニーカーを核に、音楽やアート、スポーツなどにフォーカスしたカルチャーイベント「アトモスコン(ATMOSCON) 2025」を東京・西新宿の新宿住友ビル三角広場で開催する。コロナ禍を挟み、3年ぶり9回目の開催となる。今年は「アトモス」の25周年でもあり、出展ブランド数、会場面積ともに過去最大規模での開催だという。
ハイプスニーカーのブームは去ったという声も強いが、「特定のブランド一強というあり方ではなく、個人の好みに合わせてさまざまなブランドのスニーカーが支持されるようになっている」と、「アトモス」のPR担当者。その言葉通り、9回目の「アトモスコン」には、初出展という「ニューバランス(NEW BALANCE)」をはじめ、「アシックス(ASICS)」「サロモン(SALOMON)」「オン(ON)」「ホカ(HOKA)」「サッカニー(SAUCONY)」、大手の「ナイキ(NIKE)」「アディダス(ADIDAS)」「プーマ(PUMA)」、サンダル主軸の「クロックス(CROCS)」「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」などがそろった。ECで何でも買える時代だからこそ、出展各社は体験価値にフォーカスしてブースを作り込んでいる。
多様な体験型コンテンツ
「ニューバランス」は、5年に1度限定販売する“1300JP”モデル(5万9400円 ※会場では販売しない)の発売を5月に控え、貴重な“1300”のアーカイブや最新モデル、他の人気シリーズのアーカイブを展示。写真展示も含め、ミュージアムのようにブランドの歴史やクラフツマンシップを感じられる空間になっている。“検定”と呼ぶクイズをクリアした来場者には、その場でビスを打ち込むレザーキーチェーンプレゼントする。
「サロモン」のブースは、“採掘場×レイヴ”がテーマ。ブランドの歴史を刻んだ、ブラックライトで光る石板のかけらを地面から掘り起こすと、その場でかけらをキーホルダーに加工してプレゼントするという演出。「アトモス」限定モデルの“XT-4 レイヴ”(3万800円)は会場で購入可能。
「ナイキ」は3月に発売した“エアマックスDn8”(2万5300円)にフォーカス。同モデルを試し履きして、八角形のブース底面に投影される映像を踏んで楽しむ体験型ゲームコンテンツを用意した。
スニーカーイベントだけに客のメインは男性になるが、「アトモスコン」を女性客との接点とすべく、趣向を凝らしたコンテンツをそろえたブランドも目立った。「プーマ」は、韓国ファッションの潮流で人気を集めているモデル“スピードキャット”で、チャームやビーズでスニーカーをデコレーションカスタマイズするコーナーを設置。「アシックス」は「ヴァンディー ザ ピンク(VANDY THE PINK)」との、アメリカンダイナーをコンセプトにしたコラボレーションモデル(2万5300円)を発売。パステルピンクやイエローを使ったお菓子のようなデザインがポイントで、ブースもレトロなダイナーのイメージで作り込んだ。
入場は有料チケット制。ウェブで当日チケット(3850円)も販売している。