ネイチャーラボの研究開発部門であるセルラボはこのほど、従来のペプチドの約8分の1サイズの新成分“ミルクシスルペプチド”と独自の浸透技術をかけ合わせた“分子レベルリペア処方”を発表した。従来のキューティクル(表層)を整える“コーティングケア”ではかなわなかったコルテックス(毛皮質)内部の修復をかなえる技術で、6年の歳月を費やして開発した。
セルラボのリーダーを務める竹岡篤史氏は「スキンケア分野で注目されているペプチドを採用し、今後さらに需要が高まると予測する“深層ケア”をかなえる処方として開発した」と述べた。
“ミルクシスルペプチド”は、髪の主成分であるケラチンと同じアミノ酸で構成されたペプチドで、ケラチンと分子のような相互作用を見せる。非常に小さいサイズのために内部に入り込んで拡散し、毛髪の繊維1本1本の分子を結合。髪の補修と保護を実現する。
“分子レベルリペア処方”は、浸透力に長けて蒸発しづらいミルク形状を採用。機能と使用感のバランス調整が難しいというミルク形状の課題を乗り越え、使用感を維持しながらペプチドを深層まで届ける浸透技術を開発した。
ネイチャーラボはアメリカ、台湾、香港、マレーシアの4カ国で展開する「Nature Lab. TOKYO」のヘアマスク“KISEKI Molecular Masque”にすでに“分子レベルリペア処方”を搭載している。そのほか、共同開発しているマツキヨココカラ&カンパニーのプライベートブランド「エムキュア(MQURE)」のヘアミルク“モレキュラーリペアヘアセラム”(50mL、3190円/15mL、1078円)、スパーティのヘアケアブランド「メデュラ」のヘアミルク“ハイパーリンクセラム”(55mL、5280円)にも応用する。全てアウトバス製品で“ミルクシスルペプチド”と浸透技術は共通しているものの、ブランドのフィロソフィーに合わせてそれ以外の保湿成分を配合することで個性を出しているという。すでに技術を採用する製品の累計販売個数は170万個を突破している。