イタリア発スポーツウエアブランド「C.P. カンパニー(C.P. COMPANY)」はこのほど、ポール・ハーヴェイ(Paul Harvey)ヘッドデザイナーの退任を発表した。後任は、テクニカルアウターウエアを軸にするイタリア発ブランド「ネーメン(NEMEN)」の創設者であり、「C.P. カンパニー」と「ストーン アイランド(STONE ISLAND)」でのデザイナー経験もあるレオナルド・ファソロ(Leonardo Fasolo)が務める。ハーヴェイの今後については明らかにされておらず、彼と共に長年ヘッドデザイナーを務めていたアレッサンドロ・プンジェッティ(Alessandro Pungetti)は、引き続き「C.P. カンパニー」で研究開発チームを支えるという。
ファソロ新ヘッドデザイナーは就任に際して、「『C.P. カンパニー』は、イタリアン・スポーツウエアの最高峰を体現し、研究と品質において世界ト ップクラスのブランドだ。現代の多くのブランドが、その歴史から着想を得ていると言っても過言ではない。(創業者の)マッシモ・オスティ(Massimo Osti)とモレノ・フェラーリ(Moreno Ferrari)、アレッサンドロ、そしてポールら先人たちの偉業を引き継ぐことは、私にとって大変光栄なこと。ここには、革新を通じて進化を目指す共通のビジョンを持つ素晴らしいチームがいる。チームと共に、ブランドの豊かな歴史をさらに発展させていきたい」とコメントしている。
また、ロレンツォ・オスティ(Lorenzo Osti)社長兼GMは「ポールとアレッサンドロが、『C.P. カンパニー』を発展させるために成し遂げた素晴らしい仕事に深く感謝し、過去に仕事をしたレオナルドを新たなデザインディレクターとして再び迎えることを大変うれしく思う。彼の情熱とエネルギーは、ブランドの次なる成長の原動力となるだろう」と期待を示した。
ハーヴェイは、ロンドンのセントラル・セント・マーチンを卒業後、イタリアに渡りフリーランスデザイナーとして「モンクレール(MONCLER)」や「フィオルッチ(FIORUCCI)」などの仕事を手掛け、1995年に「ストーン アイランド」のヘッドデザイナーに就任。2007年まで同職を務めたのち、プンジェッティと「テン シー(TEN C)」を立ち上げ、12年から「C.P. カンパニー」のヘッドデザイナーに就いていた。
なお、「ネーメン」は23年春夏シーズンを最後にコレクションを発表していない。