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「ペン」が初の“クリエイターアワード”出張版イベントを開催 知的欲求を刺激されるぜい沢なひと時

CCCメディアハウスのカルチャー&ライフスタイルメディア「ペン(PEN)」は1月25日、「ウェルカム トゥ ペン 2025 クリエイターズ フェス(WELCOME TO PEN 2025 CREATORS FES.)」を虎ノ門ヒルズで開催した。その年に活躍したクリエイターを選出する「ペン クリエイター アワード(PEN CREATOR AWARDS 2024)」初の大規模リアルイベントだ。

ジャンルの枠を超えたアーティストやクリエイターが集まった。冒頭では、「ペン クリエイター アワード 2024」の授賞式を実施。映画「ルックバック」の監督である押山清高や、田中義久と飯田竜太によるアーティストデュオのネルホル、アーティストの毛利悠子、脚本家の吉田恵里香、ピアニストの角野隼斗の5組が受賞した。

その後、アニメや映画、生成AI、お酒、ホラー、音楽など、さまざまな角度からカルチャーを深堀りする5コンテンツを届けた。「ダウ90000」の主宰を務める蓮見翔を進行役に、「ルックバック」の押山監督と原作の担当編集・林士平が映画の制作秘話を振り返るトークセッションや、BSフジ「ウイスキぺディア」のパーソナリティー役で俳優の倉田英二と、ナレーターの青木崇高、ウイスキージャーナリストの西田嘉孝による「ウイスキートーク」、フェイクドキュメンタリーを牽引するテレビプロデューサーの大森時生と作家・小川哲の対談「現実と虚構」、音楽家の蓮沼執太とコーネリアスの小山田圭吾が特別共演ライブなどを盛り込んだ。

中でもおもしろかったのが映画「generAIdoscope:ジェネレイドスコープ」をテーマにした鼎談だ。生成AIを用いた物語創作の魅力や技術的なハードルなどについて、同作に参加した安達寛高、曽根剛、山口ヒロキの映像作家3人が語り合った。

制作に用いた代表的なツールは、動画生成AI「ランウエイ(RUNWAY)」。短スパンで新バージョンが提供されるため、動画内のキャラクターの動きや、人らしい表情の作り方、音声と口の動きのシンクロ度合いなどの精度が、制作を続ける最中にもどんどん高まっていったという。「generAIdoscope:ジェネレイドスコープ」は現時点で、それぞれの作家による3本のショートムービーをオムニバス形式で編成している。そのため、制作の進行が順調な人ほど、技術の発展を横目に古いバージョンのソフトで作り続けなければならなかったようだ。そういった思わぬ弊害やジレンマもあったにせよ、「今まで技術面や予算面から頓挫した作品も、生成AIが成長すれば1人で作れるようになるし、過去の作品をAIでリメイクしたり、アニメ版に変えたりすることもできる」と山口は目を輝かせる。指数関数的な速さで変容するAIが切り拓く、クリエイションの可能性を垣間見たような時間だった。

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