ビューティ

カネボウ化粧品のヘアケアブランド「サラ」が販売終了

花王傘下のカネボウ化粧品が展開するヘアケアブランド「サラ(SALA)」が12月末で販売を終了する。23年12月からシャンプーやコンディショナーなどの製造を終了しており、花王の公式ECでは現時点で大半が売り切れている。

「サラ」は1982年に誕生した。「さらさらの仕上がり」や「清楚でやさしいサラの香り」を特徴とし、シャンプーやコンディショナーに加え、巻き髪用やアイロン用のヘアウォーター・ミスト、ヘアオイル、ヘアトニックなどをラインアップ。家庭用ヘアケア商品として、多くの女性から支持を集めてきた。

1990年代には、歌手で俳優の森高千里を起用したテレビCMが話題を呼び、「清潔感」や「さらさらとした髪」のイメージを消費者に印象付けた。2000年代以降は、俳優の北川景子や沢尻エリカ、モデルの森絵梨佳らを起用し、ブランドの魅力を訴求してきた。

花王は2月に同社の中核であるヘアケア事業の変革を開始している。今回の「サラ」終了はその一環。同社はヘアケアブランドのフォーメーションを人間の本質的な感情ニーズに基づき再編する計画で、ハイプレミアム市場への参入とマスブランドの立て直しに着手している。

ハイプレミアムカテゴリーでは、3月に“休息美容”をブランドコンセプトに掲げた「メルト(MELT)」を、11月に“自立志向”の強い女性像をイメージした「ジアンサー(THE ANSWER)」を立ち上げ、25年に第3弾となる新ブランドをローンチする。マスブランドにおいては、「エッセンシャル(ESSENTIAL)」「セグレタ(SEGRETA)」「メリット(MERIT)」の再構築を図る。

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