ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第155回

00〜10年代のファッション業界“事件”は、復活の陰で逮捕も

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皆さん、復活した「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA’S SECRET 以下、ヴィクシー)」のファッションショーは、ご覧になりましたか?私は、3連休で2回見てしまいました(笑)。ちなみに、「シュプール(SPUR)」や「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」出身の岡部駿佑さんのリール動画などは、彼のモデルに関するヤバすぎるほどに深い知識が垣間見れて、非常にオススメです(笑)。

かつては人種や体格などの面において「多様性に欠ける」とされた「ヴィクシー」のファッションショーですが、復帰一発目としては上出来だったように思います。人種的にも、体型的にも、かつてに比べれば明らかに多様になりました。特にパフォーマーと、往年のモデルの大復活で、熱狂の度合いを損ねないまま多様性を担保したあたりにキャスティングのセンスが光ります。パフォーマーで言えば、BLACKPINKのLISAで始まり、タイラ(Tyla)、そしてCherで終わるんですから、言うことなし!でございます。そしてモデルでは、アシュリー・グラハム(Ashley Graham)で体型、アレックス・コンサニ(Alex Consani)で性的指向、そしてタイラ・バンクス(Tyra Banks)に代表される往年のモデルの大復活で年齢的な多様性を表現。強いて言えば、アジア人モデルのウォーキングは今ひとつだったし(リウ・ウェン〈Liu Wen〉とかいたけれど)、肝心の下着コレクション&羽根は少々コンサバ気味でしたが、それでもかつての批判や炎上を糧に、よくぞエンターテインメントやファッション性と多様性を両立させたものです。拍手!でございます。

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