ストライプインターナショナル(クロスカンパニーが3月1日に社名変更)は、グループ会社である米トムブラウン社に関して米国投資ファンドのサンドブリッジキャピタルと資本業務提携を結ぶ。サンドブリッジキャピタルは、元グッチグループCEO(最高経営責任者)として辣腕をふるったドミニコ・デ・ソーレがシニアアドバイザーを務めている。石川康晴ストライプインターナショナル社長は「ラグジュアリー分野のグローバル展開に長けた彼らをパートナーに迎え、『トム ブラウン(THOM BROWNE.)』の欧米での販売やライセンスビジネスを本格化させたい」と話す。
2009年に米トム ブラウン社の株式の67%を取得したクロスカンパニー(当時)は、パリ・メンズ・コレクションへの参加やアジアでの出店強化、生産オペレーションの構築など、さまざまな取り組みを推進して、数年で黒字化を達成。15年の売上高は前年に比べてほぼ2倍の300億円(小売りベース)と絶好調が続いている。その勢いを生かし、新しい経営体制でグローバル展開を一段と加速させる狙いだ。石川社長は「過去6年で日本、韓国、中国などアジア市場での小売り事業はわれわれが中心となって成果を上げることができた。だが、ブランドを質的にも規模的にもさらに発展させるには、欧米市場でのポジションを上げることが不可欠。それに適したパートナーと組む道を選んだ」と説明する。
詳細は「WWDジャパン」2016年3月14日号に掲載