ロベルト カヴァリがイタリアの投資会社クレシドラに株式90%を売却した。同社の会長には、LVMHモエ ヘネシー・ルイヴィトン ウォッチ・ジュエリーの会長も務めたことがある、クレシドラのフランチェスコ・トラーパニ=バイス・チェアマンが就任する。CEOには、同ブランドのフレグランスのライセンシーを務めるコティから、レナート・セメラーリ前カテゴリー・イノベーション部門プレジデントが就く。
トラーパニ新会長は、「ロベルト カヴァリの強みはその独特のスタイルとマーケットにおけるポジショニング、そして世界に目を向けていること。われわれも大きな可能性を見いだしているため、なんとしても今回の契約を成立させたかった。ウィメンズウエアを伸ばしつつ、メンズやバッグ、シューズ、アクセサリー部門を確立する。また、ヨーロッパや北アメリカに比べて販路が少ない中東やアジアでの拡大を図る」と話し、IPOを目指す計画も明かした。
創業デザイナーのロベルト・カヴァリは、「私が一生をかけて築き上げてきたブランドをさらに成長させてくれるパートナーに出会うことができて良かった。資金、運営、人材面でのサポートを得て、変わり続けるこのラグジュアリー市場で勝ち残っていきたい」とコメントした。彼は約6年前から買い手を探しており、複数企業と接触するも売却には至らずにいた。
「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」 2015-16 FW MILAN COLLECTION
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