連載 エディターズレター:VIEWS ON WWD U.S. 第34回

スニーカーブームが去った後に

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ナイキ(NIKE)が踊り場を迎えています。年商8兆円。圧倒的王者であることは変わりませんが、LVMHと変わらなかった“絶対王者感”に翳りが見えています。ついこの間までスニーカーブームでイケイケでしたよね?これがファッションの面白さであり、難しさだと思います。

ストリート系ファッションのトレンドに乗って、それこそラグジュアリーブランドもバンバン高額なスニーカーを出しましたし、そんなトレンドをきっかけにスニーカーを履き始め、その魅力や面白さを知った人も少なくないでしょう。コロナ禍でのアウトドア&スポーツブームも並行しました。

そうして市場が拡大したこともあり、続々とブランドが参入。いい意味で、業界が活性化しているように見えます。逆に王者ナイキであっても、弱点が露呈する状況になりました。

ラグジュアリービジネスと大きく異なるのは、パフォーマンス(機能性)がブランド力を左右することではないでしょうか。こちらの「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」擁するアシックスの事例から分かるように、例えゼロサムゲームになっても、開発に注力し、トップのアスリートから認められることで挽回が可能だったりします。

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