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特集 先行企業に学ぶ生成AIのビジネス活用 第4回 / 全8回

売れ残り品に商品タイトルと適正価格を提案 メルカリの生成AI活用

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PROFILE: 石川佑樹/執行役員VP of Generative AI / LLM

石川佑樹/執行役員VP of Generative AI / LLM
PROFILE: (いしかわ・ゆうき)東京大学卒業後、2012年任天堂入社。14年にモイ(ツイ キャス)に入社し、各種開発や新規立ち上げに従事。17年6月メルカリグループのソウゾウ(旧)に入社。その後、メルカリへ異動を経て、20年7月からメルペイ執行役員VP of Product。21年1月からソウゾウ代表取締役CEO。22年7月からメルカリ執行役員VPを兼任 PHOTO : SHUHEI SHINE

日本最大のフリマサービスを展開するメルカリ(mercari)は5月、生産性向上やプロダクト実装による課題解決を目指し、グループ内横断の生成AI/LLM専門チームを設けた。「昨年夏に『ステーブル・ディフュージョン』に触っていたが、その後『ChatGPT』が“推論”することに、衝撃を受けた。会社として活用に取り組むべきだと提案した」と石川佑樹執行役員VP of Generative AI/LLMは語る。(この記事は「WWDJAPAN」2023年10月30日号からの抜粋です)

“簡単に出品でき、早く高く売れる”をサポート

チームのミッションは大きく2つある。1つがフリマサービス「メルカリ(MERCARI)」や「メルペイ(MERPAY)」などの金融サービスでの顧客体験の向上と事業インパクトの最大化、もう1つが全社の生産性の劇的な向上だ。

まず始めたのは、社員が自由に生成系AIを利用できる環境作りだ。「ChatGPT」を社内用に自社でカスタマイズし、社員約2000人に開放。社内の機密情報を入れてもいい状態にした。現在はGPT-4とPaLMにも対応している。「これまで機械学習のチームしか扱えなかったAIが、一般のエンジニアも触れるようになり、AIの民主化が起こった。学習させる方法などノウハウは必要なので、ハッカソンを行って、日々の業務への活用を促している」。

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