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「エルメネジルド ゼニア」2015-16年秋冬ミラノメンズ 機能とモダンを兼ね備えたサステイナブル・テーラード

 会場には、シャクナゲやスギなどの植物が一面に植えられたジャングルが広がっていた。今シーズンのテーマは“エコ・リーダーたちのためのユニフォーム”。そもそも伊トリヴェロの山々を切り開いて創業し、自然との共生に重きを置くモノ作りを長年受け継いできたゼニア社にとって、雄大な自然との調和へのアプローチは得意なところ。土臭くなりがちなテーマだが、あえて天然繊維だけでなくリサイクル素材を混ぜた光沢生地を多用することで、都会的なイメージを強くしたところがステファノ・ピラーティらしい。

 エコ・リーダーたちの洋服に必要なのは、現代的な品性と気の利く機能性。仕立ての良いテーラードの随所に、アウトドアウエアのディテールを盛り込んだ。ブルゾンやコートにはビッグポケットをつけ、ゆるくテーパードを利かせたワイドパンツの裾は太リブをプラス。寒さから体を守る温かなファーをのせたアウター群も豊富だ。

 中盤に行くにつれ、エレガントなムードが高まる。自然由来のグリーンが美しいベルベットのスタンドカラージャケットに、ウエストポーチやリュックを合わせるなど、スポーティなエッセンスを欠かさない。サステイナブル(持続可能性)や自然志向の考え方を素材だけでなく、サルトリアならではのモダンでアクティブなテーラードスタイルに昇華した。