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資生堂2023年1〜6月期は純利益が28%減 久喜工場譲渡に伴う構造改革費用を計上

資生堂の2023年1〜6月期連結決算(国際会計基準)は、売上高が前年同期比0.2%増の4941億円、コア営業利益(営業利益から非経常項目を除き算出)が同59.9%増の280億円、営業利益が同19.7%減の136億円、純利益が27.7%減の117億円だった。化粧品市場の回復を捉えた戦略的な新商品の発売やマーケティング活動の強化などにより日本と中国は着実に伸長。欧米も好調を維持し、全体の売り上げをけん引した。コア営業利益が増加した一方で、非経常項目でパーソナルケア商品の久喜工場譲渡に伴う構造改革費用を計上したことで純利益は前年に対し45億円減益となった。

日本事業の売上高は同8.2%増(実質8.6%増)の1251億円、コア営業損益は34億円の赤字(前期は73億円の赤字)だった。新型コロナウイルスの5類移行で、高価格帯の「シセイドウ(SHISEIDO)」「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」、中価格帯の「エリクシール(ELIXIR)」「マキアージュ(MAQUILLAGE)」が堅調に動いた。

中国事業の売上高は同12.8%増(実質9.9%増)の1306億円、コア営業利益は54億円の黒字(前期は19億円の赤字)だった。昨年のロックダウンの反動で大幅に伸長し、黒字に転換した。巨大セール「618」ではTikTokを活用したプロモーションが奏功し、売り上げは前年比較で20%を超える伸びを見せた。

トラベルリテール事業は韓国・海南島の規制強化に伴い流通在庫調整が継続し、前年を下回ったものの、米州と欧州アジアパシフィックの売り上げは同2ケタ増と好調に推移した。

2月に発表した23年12月期の連結業績予想は据え置く。売上高が同6.3%減(実質11%増)の1兆円、コア営業利益が同16.9%増の600億円、純利益が同18.1%減の280億円を見込む。

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