ファッション

「アメリ」2023年秋冬は得意のアウターをバリエ豊富に提案 “普通に見えて普通じゃない”を追求

ビーストーン(黒石奈央子CEO)によるウィメンズブランド「アメリ(AMERI)」の2023-24年秋冬は、“No Normal”がテーマ。長く着続けたいと感じさせるベーシックなデザインでありながら、どこかにひねりを加えた「普通に見えて普通じゃない」アイテムがそろう。手入れのしやすさやサステナビリティを意識した素材選びもポイントだ。アウター販売に強みのあるブランドらしく、得意とするロングコートから旬のショートブルゾンまで、バリエーション豊富にアウターを企画している。

一見、ベーシックなテーラードジャケット(2万9700円)は襟付きベストとノーカラージャケット分解してそれぞれで着こなすことができ、カーディガンは上下逆さまにしてボレロ(2万2000円)としても着用可能。ダブルフロントのロングコート(4万6200円)は、抗ピリング加工を施し、ブラシで軽く整えることで毛羽立ち少なく着られるようにした。

ここ数シーズン、衣料品や生地の廃棄や環境破壊といった問題に対して、ブランドとしてできることを探っている。廃業したレースメーカーに残っていたレーステープをはぎ合わせたドレス(3万800円)を今シーズンも数量限定で企画しているほか、「アメリ」でこれまで作ってきたコート生地の端材を集め、“スーパー140”と呼ばれる高品質のウールとミックスして再度糸にし、織り上げた生地のシングルフロントのロングコート(4万6200円)もある。

「プーマ」コラボのスニーカーは即完売

アウターでは、毎年人気のフェイクファーとフェイクスエードのリバーシブル素材で、今年はフードを取り外し可能なバラクラバ風デザインにアップデートしたロングコート(3万8500円)を企画。カポックの木の実由来の中綿を使ったロングコート(3万8500円)は、カーブを描くキルティングで個性を出した。花柄プリントを載せたボアのリバーシブルショートコート(3万5200円)や、トウモロコシ由来の中綿を使ったフェイクレザーのショートブルゾン(3万8500円)などもそろえる。

「来年、ブランド立ち上げ10周年を迎える。クオリティーを高めて、お客さまが年齢を重ねて30〜40代になっても、ずっと着続けたいと感じるブランドでありたい」と黒石CEO。直近では、4月に発売した「プーマ(PUMA)」との協業スニーカーが好評で即完売、「『アメリ』を知らなかった層にも知っていただくきっかけになった」と手応えを語る。

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