ファッション

LVMHのアルノー会長がレオナルド・ダ・ヴィンチの邸宅を購入 ミラノ市内でワイン畑も

 イタリアのコリエレ・デラ・セラ紙によると、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)は、ミラノの「カーザ・デリ・アテラーニ」として知られる由緒ある建物を購入した。コンティ家とポタルッピ家の子孫の所有物件で、ファッションショーや発表会、カクテルレセプションなど、プライベートなイベントも多数開催されてきた。取引額や購入の目的は不明。LVMH代表者からのコメントは得られていない。

 1490年頃に建てられた「カーザ・デリ・アテラーニ」は、レオナルド・ダ・ヴィンチが傑作「最後の晩餐」を描くためにミラノに滞在していた1498年に、ミラノ公ルドヴィコ・イル・モーロから寄贈されたものだ。その後、所有者が変わり、1919年に上院議員で実業家のエットーレ・コンティが取得し、その息子で有名な建築家のピエロ・ポータルッピが修復を手掛けた。

 緑豊かな中庭があり、約2エーカー(約8100平方メートル)のブドウ畑も抱える。放置され荒れ果てていた畑だったが、2014年に修復され、翌年ミラノで開催された国際博覧会で一般に公開された。大都市の中心に現存する唯一のワイン生産地でもある。

 「フォーブス(Forbes)」によると、12月時点で純資産が1818億ドルと推定されているアルノー会長兼CEOは、世界で最も裕福な男性の一人で、テスラ(TESLA)やツイッター(TWITTER)のオーナー、イーロン・マスク(Elon Musk)やアマゾン(AMAZON)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)などの起業家としばしばトップの座を競い合っている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。