ファッション

ZOZO610(武藤貴宣)の喜び溢れるファッション人生^_^ VOL.15 上場はやはり大きなターニングポイントでした

有料会員限定記事

 座右の銘は「泣かぬなら 笑わせてみせよう ホトトギス」。ZOZOTOWN立ち上げメンバーで、「ファッションチアリーダー」に就任した武藤貴宣氏が、ファッションへの愛と明るい未来について、ゆるく語ります。

前回から続く)

 マザーズに上場するときに、前澤(友作)さんは「さよなら、僕のスタートトゥデイ。」という結構センチメンタルな冊子とムービーを作りました。パブリックカンパニーになるってことはつまり、自分の庭だったところが公園になるみたいな感じで。いろんな人が入ってきて、勝手に遊んで、そこでけがをしたり、けんかが起きたら俺らが整えなければいけない。けれど、その分、楽しくもなるし、人数も増えるし、これまでできなかったようなこともできる可能性が広がる――会社が自分のものからパブリックなものになるということを表現していたのですが、当時は「前澤さん、さみしいんだろうな。本当は上場したくなかったのかな」くらいにしか感じませんでした。今考えると、企業の社会的責任や継続的成長の責任を真剣に考えて作られていて、まさに本質を突いていたなと思います。

 当時、サイバーエージェントなどの勢いのあるIT企業の躍進で六本木や渋谷が盛り上がっていました。僕らは上場して、周りからは調子に乗っているように見えたかもしれないですが、都心から離れていることもあってか全然そんな感じではなかったですね。生活も何も変わらなかったですし、千葉でしっぽりやってて。メディアにもそんなに出なかったし、注目もされなかったので、こつこつとやっていました。

 前澤さんの経営者としての覚悟も含めて、会社を変える、成長させるという意味で、上場はすごく大きかったです。現場の仕事は何も変わらなかったし、意見も前澤さんがちゃんと聞いてくれていたのですが、やはり変化はめちゃくちゃありました。計画を意識するようになりますし、数字など、提出したり用意しなければならないものも増えます。徐々にですが、仕事が必ずしも好きなことややりたいことばかりではなくなったんですよね。もちろん会社の成長と同時にそういう部分が出てきてはいたのですが、それが上場で加速したと思います。でも言い訳じゃないですか。「上場してるからしょうがないじゃん」とか。言い訳なんかしないほうがいいんですけれど、皆の中で暗黙の了解みたいな感じにはなっていました。

この続きを読むには…
残り1009⽂字, 画像2枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

テーラード一強に変化 2023年春夏のメンズトレンドを徹底分析

「WWDJAPAN」8月8・15日合併号は、2023年春夏メンズ・コレクション第2弾として、パリやミラノなどのコレクション取材から見出したトレンドを一挙紹介します。今シーズンはメンズの一大トレンドだったテーラードの勢いが分散され、変化の兆しが見えました。

詳細/購入はこちら