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「ロレアル」がヘアカラーの最新デバイスを発表 自宅でも美容室並みの仕上がりを実現

 ロレアル(L'OREAL)は、自宅でヘアカラーを簡単に均一に塗布できる最新デバイス“カラーソニック(Colorsonic)”を発表した。ラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(Consumer Electronics Show、通称CES)でお披露目されたもので、コロナ禍で高まるセルフカラーのニーズに応えるべく開発した。消費者向けには2023年のはじめに、まずはアメリカで発売する予定だ。またホームヘアカラーに加え、美容室でのヘアカラー体験の進化にも着目。美容師向けの最新ヘアカラーシステム“カラーライト”も発表した。AI技術を用いたもので、好みの色をバーチャルでトライできるほか、1500通り以上のヘアカラーをカスタマイズすることが可能だ。

 開発に5年の歳月をかけたという“カラーソニック”は、カスタムミキサーメカニズムにより、染毛剤を組み合わせてヘアカラーを作る。ヘアカラーは40色の中から選ぶことができ、カートリッジをデバイスにセットするとその場でカラーを調合。そこからヘアカラーを適量出し、1分間に300回振動するノズルの毛先がジグザグに動くことで髪に均一に塗布する。その後30分放置した後、洗い流すだけで完成。カートリッジを本体から取り出して残った色を保存すれば、いつでも簡単にタッチアップが可能だ。

 同デバイスはサステナビリティにも配慮した。リサイクル可能なカートリッジ式を採用することで従来の市販のセルフカラー製品よりもプラスチックの使用量を抑えた。また同封する手袋も1回限りの使い捨てタイプではなく、10回まで再利用が可能なものを採用した。

 美容師向けの“カラーライト”は、オンデマンドでカスタマイズされたヘアカラーを作るAIヘアカラーシステムだ。専用のデバイスは髪の色や白髪の割合、長さ、密度など、ヘアカラーの効果に影響を与える要素を測定するリーダー(分析機器)と、ベースクリームやディベロッパー、希釈剤のカートリッジ、カラー剤などを搭載。1500色以上をカスタマイズすることができる。特許取得済みのアルゴリズムによりサロンのヘアカラー体験をカスタマイズし、より正確なカラーリングを可能にする。

 ロレアルはテクノロジーやデジタルへの投資を加速させており、2021年のCESでも水の消費量を抑えるトリートメントデバイス“ロレアル ウォーター セーバー”や5000種類以上のリップが自由自在に作れるガジェットを発表している。

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