ファッション

英国的レガッタストライプでいこう! 2022年はいよいよコスプレ・イヤー?

 1月11日が誕生日です。なかなか覚えやすいと思うのですが、ほぼ誰にも認識されていません(笑)。小学校時代は3学期の始業日と重なって、みな浮足立ってそれどころではなく、ハッピーマンデー導入後の2000年からは成人の日が第2月曜日となり、それに伴った3連休の発生で、これまたないがしろに……。

 ともあれ誰も祝ってくれないことにも慣れ、ずいぶん前から正式に“自分で自分を祝う日”としました。つまり買い物の正当化です!

 “今年は何にしよう?”と迷うこともなく、「アジャスタブル・コスチューム(ADJUSTABLE COSTUME)」のレガッタストライプの3ピースに決めました。なんと言っても、こちらの記事が大ヒットし、“おじさんもコスプレしていいんだ!”を再認識したことが大きいです。

 毎度、偏愛的モノ作りを見せてくれる「アジャスタブル・コスチューム」ですが、このレガッタストライプも当然のごとく生地からオリジナル。1863年創業の英国の老舗服地商ハリソンズ(HARRISONS)に、ストライプの配色やピッチから別注しています。また市場に流通するレガッタストライプ生地が、糸の入手しやすさや織布のしやすさから主にウール100%なのに対して、ウールとコットンの混率を1930~40年当時の7:3で再現しています。

 小高一樹デザイナーは「レガッタストライプの起源は、英国の大学対抗ボートレース『ロイヤル・ヘンリー・レガッタ』の際に着用したそろいのジャケット。だから出自の通り、あくまでスポーティーに着てほしいです」と話し、“ピッティくん”(イタリア・フィレンツェで開催されるメンズファッション最大の見本市、ピッティ ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)でうろうろするコスプレチックな面々)よろしく、“ディンプル”(ネクタイの結び目の下に作るくぼみ)きっちりで撮影に臨んだ僕の襟元にそっと手を伸ばし、「ダメダメ、もっとラフにしなくちゃ」とゆるく結び直してくれました。おしゃれ超上級者のハズシですね!……というか、“裏の裏の裏”くらいまでイッてしまっていて、“こじらせ系”を自負する僕でもよく分かりません(笑)。

 ジャケット(税込10万8680円)はパターンをビンテージから起こし、バランスを今日的に調整。「後ろ身頃の背中心に縫い目がないのが、本物のレガッタストライプジャケットです」と小高デザイナー。パンツ(6万7980円)は2タックでほどよいボリュームをキープしつつ、テーパーを効かせて軽快さも出しています。ハイ、「WWDJAPAN」の書式上、価格も記載しましたが、当然、女房子どもには見せられません……。ちなみにベストは7万1280円です。

 とはいえ“馬子にも衣装”とはよく言ったもので、それなりに様になっているのではないかと思います(笑)。まだまだ予断を許さない状況ですが、ゴールデンウイークごろに“レガッタストライプ縛り”で着飾って、みなで葉山マリーナあたりで寄合ができたらいいねと言って別れたのでした。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ミラノコレ総括 「プラダ」のミックス&マッチにトレンドの兆し

「WWDJAPAN」10月7日号は、2025年春夏ミラノ・ファッション・ウイークを総括します。今季はデザイナーらが考える「生き方」が表出したシーズンでした。個々が抱える生きづらさを出発点に、批判の目を持って疑問を呈したり、ポジティブに現実を受け止め軽やかに生きるための術を提案したりといった表現が目立ちました。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。