ファッション

ヨンアが「ほぼ毎日」店頭に立つワケ 自身のブランド「コエル」が初の路面店

 DMI(東京、島田延幸社長)が運営し、モデル・ヨンアがディレクターを務めるウィメンズブランド「コエル(COEL)」は1月上旬まで、東京・南青山の骨董通りに期間限定店舗を開いている。同ブランドは2018年の立ち上げ以降、ECを主軸に販売してきた。路面店の出店は今回が初めて。

 店内にはカフェも併設。白を基調にした内装、ビンテージ調で統一した什器はヨンアが自分の目で見て選んだ。壁面には現代アートも陳列し、ゆったりとくつろぎながら買い物を楽しむことができる空間を演出した。

 開店から1カ月がたち、売上高や客数は計画を上回る盛況。だが、それ以上に収穫だったのは、ファンとのコミュニケーションを通じ、ディレクターのヨンア自身がさまざまな発見ができたことだという。店頭に立つ彼女に話を聞いた。

WWD:ブランドを立ち上げて4年目になりました。

ヨンア:「コエル」はとにかく、自分の“好き”を表現したいと思って始めたブランドです。正直、これまでは目標とか、そんなことを考えるひまもないくらい忙しくて……。ブランドを始めるまではモデルとして服を着る側にいましたが、実際それを作るとなるとすごく大変ですね。でも、街で「コエル」の服を着てくださっている人を見かけると、そんな苦労も吹き飛びます。「こんなブランドにしたい」っていうイメージはまだぼんやりとしているけれど、服作りに携わることは本当に好きなんだなあと実感しています。

WWD:このタイミングで期間限定店舗を出店した理由は?

ヨンア:これまで(出店は)いつか、とずっと頭に描いてきました。たまたまいいタイミングで、自分のイメージ通りの物件が見つかったので、思い切ってチャレンジしてみようと。でも、果たしてどの程度店舗運営にコミットできるのか、という不安もありました。だったら期間を3カ月と決めて、その間はやれるだけやろうと決めました。

WWD:ほぼ毎日のように店頭に立っているそうですね。

ヨンア:そうなんです(笑)。リアルの売り場に立つと、お客さまが「コエル」にどんな服を求めているかという生の声を聞くことができる。それがすごく楽しいですね。ブランドを始めたころはとにかく好きなものを表現しようと突き進んできましたが、自分自身が歳を重ね、子育てにも追われる中でライフスタイルも変化しています。すると徐々に、服に求めるものも変化していくんですね。あんまり外に出られないから華やかな色味の服を着たいとか、でもリラックスできる生地感がいいとか、それでいて洗える機能性が欲しいとか。普段から自分も「あったらいいな」と考えていることですが、実際にお客さまの声を聞くと、「やっぱりそうだよね」と共感できる。また次の服作りに生かせそうです。

WWD:カフェでは、ヨンアさんの思い入れのあるメニューを提供しているそうですね。

ヨンア:やっぱり自分の店を出すなら自分の好きを詰め込んだ場所にしたいからです。もちろん時間と共に自分の興味も、好きな物も移り変わっていくでしょう。でも「コエル」のファンにはいつも等身大の自分を知ってほしいし、そこに共感してくれるからついてきてもらえるとも思っています。だから、これからもその時その時で、自分が胸を張って好きだと言える服を作っていきたいです。

 今年4月にはジュエリーブランド「ナリン.(NARIN.)」をスタートしました(今回の期間限定ショップでも展示販売)。シーズンごとに新作を出していく「コエル」とは違い、自分のペースで、納得がいくまで腰を据えて取り組める面白さがあります。全く新しいチャレンジで試行錯誤していますが、天然石にこだわった本気のジュエリーを作っていきたいです。 

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