ファッション

「フッド・バイ・エアー」2016年春夏ニューヨーク・コレクション

REPORT

“ノー・ジェンダー”終焉の予感?フェミニニティをさらに強く

ショー会場周辺から、他ブランドとは違う異色のムードがあるのが、「フッド・バイ・エアー(HOOD BY AIR)」だ。ショーを開催するごとに注目を集め、ファンを増やしており、今回もスカートをはいた男子やレッドヘアに顔ピアスをたっぷりにつけたゴス女子などが、スタンディングエリアに列をなしていた。

今シーズンのショーで印象的だったのは、ウィメンズモデルが大半を占めていたこと。これまでは、ウィメンズ・コレクションでもメンズモデルを起用し、ヒールやスカートなどを着せ、“ノージェンダー”のスタイルを強調していた。しかし今回は、ショー前半にウィメンズ、後半にメンズをメーンに歩かせた。途中、白いクロップドシャツと前面にファスナーのスリットを加えたミニスカートをおそろいで着たウィメンズとメンズのモデルが並んで登場する場面もあったが、意識的にモデルを構成したようだ。アイテムは、得意のファスナーを使ったデコレーションや肌見せなどは継続。今シーズンは、サテンやシフォン、プリーツといったフェミニンな素材使いがカギになっている。また、ナイロンのシャツとプリーツスカートのコンビワンピースなどに用いたピンクも新鮮なカラーパレットだ。足元はスニーカーとサンダル。メンズモデルもはいたサンダルは、サイドに「AIR」の文字を立たせている。ラストには、黒いジャケットにネクタイ、ショートパンツ姿のメンズモデルと、ネクタイにメッシュのジャケットとスカートを合わせたウィメンズモデルが手を繋いで登場した。まるで、バージンロードを歩くカップルのようだった。

LOOK

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“推したい”!!、全国各地のセレクトショップ17 定石が裏切られた沖縄のストアも一挙紹介

2月17日発売の「WWDJAPAN」は、昨年好評だった「全国各地のセレクトショップ特集」第2弾です。今年は、福島県郡山市から沖縄県那覇市まで17のショップを取材しました。圧倒的な規模感から、こだわりの商品選び、濃くて深い接客と、一方で敷居を感じさせない空間づくり、地方らしいちょっぴりスローな衣食住のライフスタイル提案など、いずれもオーナーや店長、働く人たちの思いが具現化しているからこそ、素直に共感…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。