ビューティ

SNSで上半期注目の美容トレンドをリアル調査 「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」の結果とともに紹介

 「WWDJAPAN」6月28日号と「WWDJAPAN.com」は、「上半期ベストコスメ」全21部門の結果を発表した。全国の百貨店とセミセルフショップ、バラエティーストア、ドラッグストアのバイヤーに21年1〜4月に“売れた”アイテムをヒアリング。各部門1〜4月の間に発売されたニュープロダクト(新製品)と、これまでに発売された既存品を含めた全製品からヒーロープロダクト(総合)のベスト3を選出した。結果からは、昨年来のコロナ禍が、支持されるスキンケア&メイクアップにも大きく影響していることがわかった。

 リアルな消費動向を探るため、「WWDJAPAN」は公式インスタグラムとツイッター(ともに@wwd_jp)で上半期の美容トレンドについてユーザー調査を行った。その結果とともに「WWDJAPAN 上半期ベストコスメ」を振り返る。

注目のメイクトレンドは
“落ちないリップ”と“ノーファンデメイク”

 上半期に注目したメイクトレンドを聞いたところ、44%が「落ちないリップ」、34%が「ノーファンデメイク」と回答した。ともにマスク着用の常態化が支持の大きな理由だ。バラエティー・ドラッグストアでは、色持ちの良いティントタイプの「セザンヌ」や「フジコ」「オペラ」「リカフロッシュ」のリップがランキングの上位を占めた。
 ベースメイクも「マスクに色がつかないか」「崩れにくいか」が購入の決め手になっている。百貨店・セミセルフ ベースメイクの新製品1位には、「マスクにつかないストレスフリーな使い心地が人気」とバイヤーがコメントする「RMK」のカラーファンデーションが輝いた。
 そもそもファンデーションを塗らないという人も増え、下地やコンシーラー、パウダーで肌を仕上げるノーファンデメイクが支持を集めた。百貨店・セミセルフショップのベースメイク総合1位は「クレ・ド・ポー ボーテ」のくすみを補正してワントーン明るい肌に仕上げる化粧下地「ヴォワール コレクチュールn」が獲得。ベージュではないファンデーションや、下地やパウダー、日焼け止めが人気を集めている。

ベースメイクは艶肌支持が圧倒的

 ここ数年艶肌ブームはずっと続いているが、コロナ禍でも変わらず人気だ。在宅勤務によるリモート会議中にPCの画面に写った自分の顔のくすみや暗さに気づく人も多い。艶肌はトーンアップして生き生きとした印象に見せてくれるのがポイントだ。スキンケア成分配合でツヤのある仕上がりをかなえる「シャネル」の“サブリマージュ レサンス ドゥ タン”や、肌を保湿しながら透明感をアップする「ディオール」の“ディオールスキン フォーエヴァー クッション パウダー”がランクインした。

アイメイクはナチュラル派が大半

 マスクをすることで、顔の印象を作る際の目元の重要度が増している。昨年からカラーアイライナーやカラーマスカラを打ち出すブランドも多く、リップメイクが楽しめない中で目元のカラーメイクを楽しむ人が増えた。一方で今回行ったユーザー調査では64%がナチュラル派。百貨店・セミセルフショップでは4色アイシャドウパレットがアイメイクの上位を占めたが、ドラッグ・バラエティでは「ウズ」の「まつ毛美容液」や「水橋保寿堂製薬」の「エマーキット」がランクイン。まつ毛美容液がアイメイク部門でランクインするという、例年とは大きく異なる特徴が現れた。

毛穴ケアが注目度NO.1
マスク荒れケアと美白への関心も高い

 スキンケアに関しては毛穴ケアが34%、マスク荒れケアが26%、美白ケアが25%、敏感肌ケアが15%という結果だった。皮脂量が増える春から夏にかけては、毛穴ケアへの注目が高まるのは例年の傾向だ。クレンジング・洗顔では「シュウ ウエムラ」や「ファンケル」「デュオ」といった毛穴やくすみ対策もできる美容効果の高いアイテムが人気だった。また、「スック」の“ポア クレンジング セラム”や「タカミ」の“スキンピール”といったプラスαのポイントケアも支持された。

 加えてマスク着用による摩擦やムレ、乾燥から、肌荒れに悩む人が増加。マスク荒れケアへの意識が高まっている。乾燥による肌に潤いを補給してバリア機能をサポートする「VT」の”シカデイリースージングマスク”や、「dプログラム」の“アレルバリア ミストN”が人気だった。百貨店・セミセルフショップの乳液・クリームで新製品1位に輝いた「ディオール」の“カプチュール トータル セル ENGY リッチ クリーム”には「マスク着用により保湿力の高いクリームの需要が高まった」とバイヤーからのコメントが寄せられた。

韓国コスメの人気は続く

 これまで韓国コスメへの支持が圧倒的だったが、今回の調査では約3割が中国コスメを支持。昨年はドラッグストアやバラエティーショップで中国コスメの取り扱いが増え、最近では宮脇咲良が「フラワーノーズ」のアジアブランド大使に就任するなどニュースもある。中国コスメはさらに躍進するだろう。

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