第65回は、歴代のテレビドラマ&映画から、女優のユマ・サーマン(Uma Thurman)、メリル・ストリープ(Meryl Streep)、レイチェル・マクアダムス(Rachel McAdams)、ジョディ・カマー(Jodie Comer)、グレイス・ジョーンズ(Grace Jones)、グレン・クローズ(Glenn Close)、サラ・ミシェル・ゲラー(Sarah Michelle Geller)、シャロン・ストーン(Sharon Stone)が登場。気軽なコメディから背筋が凍るスリラーまでーー名女優たちが演じた悪役ファッションに対する評価はいかに!?
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ユマ・サーマン/「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」:拍手!
サーマンが演じたポイズン・アイビー(Poison Ivy)は最も有名なバットマンの悪役のうちの1人で、ハロウィーンのコスチュームとしても人気が高い。燃えるようなオレンジ色の髪の毛と彫刻のように印象的な眉は、たくさんの美容系ユーチューバーにも影響を与えたに違いない。グリーンのコルセットに透け感のあるタイツとアームカバーを合わせた装いは、舞台の上でもパリのランウエイでも通用するだろう。ハイファッションをまとった悪役の夢が叶いそうだ。
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メリル・ストリープ/「プラダを着た悪魔」:驚き!
「アンドレア、パトリック・デマルシェリエ(Patrick Demarchelier)に電話して!」――ストリープはオリーブグリーンのファーコートの下にミニマルな黒いドレスを着用し、目立つベルト、オレンジ色のシルクのスカーフ、そしてお洒落なグレーの手袋でアクセントを付けて、往年のファッション誌編集長役をそつなく演じた。シルバーの髪の毛と冷たい態度も相まって、すべてが恐ろしいほど完璧に仕上がっている。
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レイチェル・マクアダムス/「ミーン・ガールズ」:めまいがする
校内の最強女子グループ、“プラスチックス(The Plastics)”のリーダーであるレジーナ・ジョージ(Regina George)を演じたマクアダムス(写真右)は、2000年代初頭の雰囲気をしっかりと体現した。ミニスカートに細身のタンクトップ、おまけにピンクの大量使いーースターバックス(STARBUCKS)のお飾りはもちろんのこと、こうしたスタイルはかつての10代女子の憧れだった。身に覚えのある人たちが結構いるかも。
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ジョディ・カマー/「キリング・イヴ/Killing Eve」:とても素敵!
風船ガムのようなピンク色のお人形さん風チュールドレスを着た暗殺者の女以上に恐ろしい人は、この世に存在しない。ファッションを用いてキャラクターの持つ二面性を表現した場合、視聴者は「どんな一面があってもおかしくない」と、受け入れてくれるものだ。それはさておき、とても素敵なドレスだ。
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グレイス・ジョーンズ/「007 美しき獲物たち」:とても素敵!
「007 美しき獲物たち」のグレイス・ジョーンズ以上に素晴らしい悪役はいない。ものすごい魅力や活発さ、そして現代にも通用する80年代風のスタイルが合わさったことで、たちまちアイコニックなキャラクターが誕生した。黒のレオタードにレッグウォーマーとアームウォーマーを着けたスタイルは、かなり激しい格闘シーンにうってつけな装いだ。
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グレン・クローズ/「危険な情事」:驚き!
タートルネックと黒のパンツにベルト付きの黒いレザーコートとグローブを合わせたスタイルは、破滅を引き起こすための地ならしとしては完璧かもしれないーーなんと言っても、交際相手への憎悪からペットのウサギを煮てしまったのだから。一方で80年代風のパーマヘアはとても魅力的だ。
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サラ・ミシェル・ゲラー/「クルーエル・インテンションズ」:驚き!
サラ・ミシェル・ゲラーは「クルーエル・インテンションズ」で、優雅なアップタウン住まいが似合う若くてリッチな悪役を演じた。賢い上にファッションセンスもあって、尚且つ殺人の才能まで兼ね備えているとは--まさに理想的なイットガールだ。ダークブラウンのヘアスタイルとタイトなブラックドレスは、シックでありながら狡猾さも感じられる。とても印象的な役柄だった。
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