ファッション

「バルマン」デザイナーと「H&M」クリエイティブ・アドバイザーに聞く、見所とコラボの背景

 「H&M」と「バルマン(BALMAIN)」とのデザイナーズコラボアイテムの発売が11月5日に迫っている。そこで、「バルマン」のオリヴィエ・ルスタン=クリエイティブ・ディレクターと、「H&M」のアン・ソフィー・ヨハンソン=クリエイティブ・アドバイザーの発言を、ニューヨークで行われたメディアカンファレンスと、「WWDジャパン」の独占メールインタビューからまとめてみた。

[rel][item title="「H&M」×「バルマン」パーティーに「バックストリートボーイズ」がサプライズ出演" href=https://www.wwdjapan.com/fashion/2015/10/21/00018391.html" img="http://www.wwdjapan.com/focus/wp-content/uploads/sites/4/2015/11/BFA_HMxBalmainBackstreet-Boys.jpg"][/rel]

ニコル・フェルプス=「ヴォーグ・ランウェイ(VOUGE RUNWAY)」ディレクター(以下、フェルプス):「H&M」からコラボのオファーがあった時の率直な感想は?

オリヴィエ・ルスタン(以下、ルスタン):電話がかかってきたときに、一言、「スゲー!」と思った(笑)。これまでのデザイナーズコラボをはじめ、「H&M」はすばらしい仕事をしてきたので、その一部になれるのは光栄だし、感動的だと思った。私はまさに「H&M」世代の人間。最初に買ったジャケットは「H&M」のものだし、過去のデザイナーズコラボの発売時に並んだこともある。グローバルに展開していて、世界中の「H&M」の店舗で「バルマン」とのコラボ商品が販売されることもうれしい。

アン・ソフィー・ヨハンソン(以下、アン・ソフィー):「H&M」が「ロベルト・カヴァリ」とコラボレーションした時(2007年)にオリヴィエはアシスタントをしていて、その頃から絶対成長すると目を付け、コラボ相手のウィッシュリストにずっと入っていた。

フェルプス:発表当時から#BALMAINATION(バルマネーション)のハッシュタグを使って情報発信してきたが。

ルスタン:今回のコラボで、「バルマン」と「H&M」が団結し、多くの人々を「バルマン」の世界に招待し、夢のようなアイテムを手に入れてもらいたかった。このハッシュタグは、そのムーブメントとしたかった。

フェルプス:毎年いろいろなブランドとコラボする理由は?

アン・ソフィー:いろいろなブランドと仕事をすることは貴重な経験になるし、いろいろなブランドとコラボすることで、私たちのカスタマーに興味を持ち、好意をもってもらうことができる。また、「バルマン」、そしてオリヴィエの場合、SNSを用いた手法が今の時代にマッチしていると思い、「H&M」のSNSのファンを作るのにもピッタリだと思った。

ルスタン:商品については、「バルマン」が好きとか、僕のSNSをフォローしてくれている人々が、アクセス(購入)しやすいものを作りたいと思った。それと、今回は、2~3分でぱっと消えてなくなってしまう花火のような美しさやはかなさのある取り組みだと感じていた。だからこそ、アイコニックなアイテムを作り、欲しいものと美しいものが共存するようにしようと考えた。一番好きなのは、パールのダブルブレストのジャケットだ。「バルマン」のクリエイティブ・ディレクターに就任後、初のコレクションで作ったアイテムであり、その情熱や気持ちなど一番思い入れのあるアイテムだからだ。実際にクオリティー的にも高いレベルものものに仕上げられた。

アン・ソフィー:高い技術を要するアイテムばかりでチャレンジングだったが、それこそが「バルマン」の世界を表現することにつながる。

ルスタン:今回は香水も発売することになった(12月3日に発売予定)。「H&M」のコラボだから手が届きやすいものが多いのだけれども、もっと手に入れやすいアクセサリーや香水を用意したかった。

アン・ソフィー:「H&M」では9月から「H&Mビューティ」ラインをスタートしたばかりなので、タイミングも良かった。

[rel][item title="【ルック】「バルマン × H&M」コレクション" href=http://www.wwdjapan.com/collection/look/balmain-x-hm/h_m_collaboration_collection/" img="http://www.wwdjapan.com/collection/wp-content/uploads/sites/3/2015/10/balmainhm.png"][/rel]

次ページ:「バルマン」はファッション業界のマイケル・ジャクソン?▶

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。