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山下智久とゆで卵と「モンクレール ジーニアス」 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年7月1日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

山下智久とゆで卵と「モンクレール ジーニアス」

 山下智久とゆで卵?何それ?ですよね。リンク先記事の下にあるショートムービーを見るとその意味がわかります。山下智久さん(以下、山P)扮する主人公が屋台でラーメンのゆで卵を食べようと箸でつかんだところ、ツルリと滑らせるところから物語はスタート。転がるゆで卵を追いかけて謎の空間に飛び込んだ山Pが選択の連続に迫られるという、やや不思議な展開ですがノリよく最後まで見てしまいます。

これは藤原ヒロシさんと「モンクレール ジーニアス」のコラボ“7 モンクレールフラグメント ヒロシ・フジワラ”のプロモーションムービーで、途中でちらりとヒロシさんが映ったり、ゆで卵がリアルに飛び跳ねたりと思わず二度見するカットも満載。全編に漂う1990年代感が心地よく、結果的に商品もしっかり見てしまいます。

 このムービーが印象に残った理由の一つは、白いウサギを追いかけて不思議の国に迷い込む「不思議の国のアリス」をほうふつとさせる物語性に加えて、伊東玄己監督が「人の性格や個性が日々の選択で形成されることから“選択”をテーマに制作した」と記事で読んだからです…。いい言葉。最近、この“選択”という言葉がやけに心に引っかかり、この記事を読んだときも「あ、まただ」と思い、気がつくと伊東監督の映像の世界観をウェブでリサーチしていました。

 唐突に聞こえると思いますが、特にサステナビリティについて考えるとき“選択”という言葉が頭に浮かびます。消費者はメーカーが作ってお店が売っているものの中からしか選べないし、買えない。だから作り手や売り手には責任があります。例えばファッションに目覚めた子どもが、服やバッグやシューズを初めて自分の意思で「選択する」ことになった時、そこに環境に優しい服やバッグという選択肢がなければ選ぶことができません。大人には、作り手には、売り手には選択肢を用意する責任がありますよね。

 山Pのゆで卵を追いかけて気がつけば話がだいぶそれました。プロモーションムービーですからつまりは広告ですが、このように思考のきっかけをくれるプロモーションは存在価値が高いな、と思います。

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