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連載「今、デザイナーができること」Vol.19 茅野誉之「今役立てることは少ない。少し先の未来に高揚する服を届ける」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中で不透明な状況が続いている。そんなときに、ファッションは何ができるのか。生産者から販売員まで業界全体が不安を抱えている状況に、ファッションデザイナーたちは何を思うのか。日々変化する状況に対応しながら、それでもファッションの力を信じ続けるデザイナーたちの声を連載で紹介する。今回は、2014年に「チノ(CINOH)」を立ち上げた茅野誉之ザイナーが、ファッションデザイナーの役割を冷静に語る。

CINOH
茅野誉之


Q.今、デザイナーができることは?

A.現状、ファッションデザイナーとして世の役に立てることは少ない。ウイルスと共存しながら経済が動き始めたとき、気持ちを高揚させる服を届けることが使命だ。2021年春夏はパリでの発表を中止するため、海外バイヤーへの対応策を再考しなければならない。国内展に合わせて発信する方法もあるが、デザインの意図やディテール、素材が表層的にしか伝わらないのではと危惧している。考えうる状況をできる限り想定し、社員とブランドを守れるように動きたい。