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コレクションブランドの「ジュン・ジー(JUUN.J)」や「ポーツ 1961(PORTS 1961)」からフランスの紅茶ブランド「テオドー(THE O DOR)」まで、幅広いブランドのPRやセールスを手掛けるジェムプロジェクターの戸簾麻里子PRマネージャーは、昨年2月に第一子となる男の子を出産した。出産前日まで働いていたというパワフルな戸簾PRマネージャーは、4月には職場にスピード復帰。現在は息子を託児所に預けながら仕事と育児を両立している。
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「今は週5日10時から18時まで働いていますが、まずは週3~4日ペースで復帰しました。最初の1カ月は、仕事の育児のバランスを取るのがとても難しかったですね」と話す。では、どのようにして自分らしいワーク・ライフ・バランスを見つけたのだろうか。「18時以降は子ども中心の生活に切り替えることで解決できました。一度に仕事も育児もとなるとパニックになってしまいます。子供が寝ている間に仕事をすることはありますが、子どもと一緒に過ごす時間は大切にしながら、今はストレスなく、楽しく両立できています」。
もちろん、そのために割り切ったこともある。自分が抱えていた仕事を分担したり、人員を増やしたりと、“誰かに任せられることは任せる”体制に移行。夜の食事会や遅い時間のプレス対応などはできなくなったが、「私が遅い時間までいられない分、他のスタッフがフォローしてくれています。仕事を任せることはスタッフの成長にもつながり、いいきっかけになりました」。早朝や夜に撮影などが入った場合には、夫であり同社の代表を務める俊広さんが臨機応変に対応してくれているという。また、1月にはメンズ・コレクションのため、2週間ヨーロッパに出張した。「仕事柄、年4回は夫婦そろって海外に出張します。出産半年後から出張を再開しましたが、それが実現できたのは、実家の両親の協力があったから。でも、私自身が息子と離れるのはとても寂しくて、気になって、毎日FaceTimeをしていました」。
そんな戸簾PRマネージャーも妊娠するまでは、仕事人間だったという。「妊娠前は深夜まで働くことも多く、家に帰っても仕事をするほど、完全に仕事中心の生活でしたが、妊娠をきっかけに無理のない働き方を実践するようになりました」。今、限られた時間の中で仕事をこなすために心がけているのは、無駄な時間を一切作らないこと。「オフィスにいる時間は社内ミーティングなどスタッフとの共有事項を最優先にして、自分一人でできる仕事は家でやるようにしています。会議を長引かせないなど、時間の使い方に厳しくなりましたね。私は仕事が大好きなので、専業主婦にはなれないと思う。社会とつながる仕事をしながら、大好きな子どもとも一緒に生活ができる毎日に幸せを噛みしめています」とほほ笑む。
週3~4日ペースで復帰、18時以降は子どもと生活
誰かに任せられることは任せる
時間の使い方に厳しく