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「ESは業界の知識は不要、履歴書は丁寧さ重視」 オンワード樫山:総合職編

 新連載「ファッション就活相談室」では、「WWDジャパン」編集部員がファッション企業の人事担当に新卒採用に関する疑問を直撃します。第1回は、毎年ファッション業界の人気企業ランキングで上位にランクインするオンワード樫山。今回は、同社の総合職の新卒採用について、長谷部彰オンワード樫山人財部人財開発課課長に話を聞きました。エントリーシート(以下、ES)提出から入社まで、各項目で人事担当が重視するポイントを解説しながら、一連の流れを紹介します。

ESは業界の知識は必要なし
履歴書は資格を重視

WWDジャパン(以下、WWD):総合職の新卒採用に関するステップを教えてください。

長谷部オンワード樫山人財部人財開発課課長(以下、長谷部):1.ESの提出→2.説明会→3.履歴書の提出→4.グループディスカッション→5.一次面接→6.SPI記述テスト→7.二次面接→8.役員面接→9.会長・社長による最終面接→10.内々定→11.内定→12.研修を経て、入社という流れになります。

WWD:初めに、エントリーシートの提出ですね。ここで見ているポイントは何ですか?

長谷部:「マイナビ」「リクナビ」の2つのサイトで募集しています。いずれかのサイトからESをオンライン上で提出してもらいます。アパレル業界では、全身写真を求める企業も多くありますが、当社は一般企業と同じで、特殊なフォームではありません。ESの質問内容は企業秘密ですのでお伝えできませんが、主にクラブ活動やアルバイトなど、これまでの生活で学んできたことを尋ねています。なので、業界の知識などは特に必要ありません。ES審査を通過すると説明会に進むことができます。

WWD:なるほど。説明会にはどんな目的があるのでしょうか?

長谷部:当社の社風を感じてもらい、会社の事業や今後の方向性などを理解していただく時間です。まずは、会社概要がわかるプロモーションビデオを見てもらい、事前に配った資料に合わせて、パワーポイントを使ったプレゼンテーションを行います。これは、どこの企業の説明会も一緒です。また、会場内では気軽に質問を受け付けていますので、学生が自由に人事担当と話すことが出来る機会でもあります。

WWD:実際に学生からどのような質問を受けるのでしょうか?

長谷部:説明会で話した内容に関する詳しい質問ですね。海外志向の強い学生からは「私は海外に行けるチャンスはありますか?」、やりたいことが明確な人からは「MDになるためにはどんな能力が必要ですか?」といったことを聞かれます。そして、この説明会の最後には、履歴書を提出していただきます。

WWD:履歴書で重視していることは何ですか?

長谷部:“オンワードに入りたい”という思いが伝わるものが好ましいですね。当社の事業について書いていると、しっかり事業研究をしてきたということが見て取れます。余白が少なく、文字量があり、丁寧に書いているということも大切です。字のきれいさには個人差がありますが、一生懸命書いているという、思いを買ってあげたいと思います。しかし、履歴書を一枚書いてコピーしたものを数社へ送る学生もいます。そういった履歴書は、志望動機が曖昧なことが多いですね。また、重視している点を挙げるとしたら資格です。特に当社は海外事業を手掛けているので、語学はポイントです。英語だったら、TOEICやTOEFLのスコア、英検などを考慮。最近は特に中国語、ヨーロッパ圏だとイタリア語、フランス語などもいいですね。当社はイタリアにも駐在所がありますので、将来配属のチャンスがあるかもしれません。ファッションビジネス検定や販売士検定などからは、ファッションへの興味が伝わってきます。あとは年齢ですね。決してしていけないことはありませんが浪人・留年などをどのくらいしているかどうか。最近だと留学のために数年留年する方も多いようですが、卒業見込みまでに不透明なブランクがあると気になってしまいますね。