みなさん、こんにちは。「WWDジャパン」編集長の向千鶴です。新型コロナウイルスの影響で、イベント中止のお知らせが連日届きます。特にインポートブランドが日本で開くグローバルイベントは中国から人を呼べないためほぼ中止で、店頭も大打撃です。香港の友人からは「人を誘う、集うという行為が非常に微妙でウィルス気疲れ症候群が発生している」とLINEが届き気持ちがふさがります。だけどふさいでいても仕方なし。「美味しい物を食べて、よい景色見て免疫力高めて優しくあろう(笑)」と互いを鼓舞してLINEを〆ました。他人事ではないですが、一番大変なのが中国であることは間違いなし。頑張れ中国!
2月3日(月)
新大阪行き新幹線はガラガラ
セミナー登壇のため大阪出張のこの日、新大阪行き新幹線が空いていて驚きました。こちらは新大阪に着く直前の、のぞみの車内です。新大阪行きですし、京都で大勢が降車した後ではありますが、それにしても月曜日の朝9:30ですから、いつもなら出張者と観光客で混み合っていた気がします。海外からの観光客が激減していますね。これでは売り場はキツい…。最後の一枚はせめてもの和みのサービスカットです。
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2月6日(木)
毎日ファッション大賞から
「アンリアレイジ」Tシャツ
毎日ファッション大賞の事務局の方が来社され、第37回大賞を受賞した「アンリアレイジ(ANREALAGE)」と取り組んだTシャツを紹介してくれました。ボディーは同じく昨年、特別賞を受賞した日本環境設計によるもの。賞を授与するだけではなく、「形に残すことで一人でも多くの方に知ってもらい、環境問題にも関心を持ってもらえたら」とのこと。売り上げの一部はグリーンベルト運動に寄付されるそうです。こういったことは手間がかかるけど、大事ですよね。行動力あるのみです。ちなみに、Tシャツは毎日新聞社のオンラインストアで販売しています。
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2月6日(木)
特集「メンズ2020-21年秋冬メンズ特集第2弾」
責了と今日のおやつ
女がスラックスを履くように、男性がワンピースを着たって全くもって良いのです。男性が泣きたいときに泣ける社会になったら、日本はホントにもっと強くなれると思います。今日のおやつは丸久小山園の宇治抹茶を使ったグリコの高級ポッキー「バトンドール」。濃厚!

2月7日(金)
大阪文化服装学院の
卒業審査会
今週2度目の大阪は羽田から飛行機で出張。伊丹空港行きJAL便は満席でマスク着用率98%。異様な光景でした。
向かったのは、大阪文化服装学院の卒業コレクション。イタリア、スペイン、韓国など海外からの学校関係者も多数来日してフロントローに座り盛り上がりました。卒業作品を通じて知る若者たちの視点や興味は刻々と変わっていくから興味深い。今年は女性が強かった!テーマ設定の背景を聞くと「就職活動でアパレルの面接官が男性ばかりで違和感があった」といった話になります。若者は大人たちをホントよく見ています。
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大賞を受賞した榎本佑衣さんの作品。白と赤だけでこの表現力。現代アーティスト塩田千春さんの作品から着想を得たそう。「人とのつながりを表現したかった。コロナウイルスが広がっている今作ったら色使いも少し変わったかも」と、社会をよく見ています
「男性社会から批判を買いながらも“女性らしさ”を武器に戦い、初の女性首相に上りつめた英マーガレット・サッチャーの強さを表現」した「クレマ」。ニット使いが巧みでした
ノートルダム大聖堂の火災で「元通りに復元するのではなく、現代の技術を取り入れて新しく造るというフランス人の考えに衝撃を受けた」ところから広げたというデザイン。私からすると、彼女たちのその着眼点こそがおもしろい
1910年代の女性参政権を求める運動から着想を得た「ディアン」。逞しくてよいです
提携校である伊ポリモーダの学生も参加
フィナーレ。力強いです
左から同学院の森慈郎会長、一緒に審査員を務めた「ザ・リラクス」のデザイナー倉橋直実さん、「装苑」の児島幹規編集長、同学院の加藤圭太経営企画室室長
パーティーでお会いした副資材のコンサルなどをしている田中智之さん。「ユニクロ」のジャケットと「ギャップ」のシャツをボタンなどでリメイクしているのを見て久しぶりに自分でもリメイクしたくなりました
元「フェラガモ」デザイナーのマッシミリアーノ・ジョルネッティと再会。今は母校ポリモーダのファッションデザイン学部長を務めているそう。「ジル・サンダー」がお似合い
終電間際、大阪から名古屋への移動は駅員さんのオススメでこだまを選択。満席列車&真ん中席ののぞみよりずっと快適です。所要時間もそれほど変わらず
2月8日(土)
中部ファッション専門学校の
卒コレ審査
愛知県は知立にある中部ファッション専門学校の卒業コレクションの審査会へ。会場は栄にあるイベントホールです。名古屋は大阪や東京よりも心なしかマスク着用率が低く、電車の中のピリピリ感も低めで少しホッとしました。ポートフォリオをじっくり見た後にショーで作品を審査。アイデアから始まり、服へと展開してゆく学生たちの頭の中をのぞくようで楽しいです。
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審査スタート
グランプリ作品。好きなものをとことん詰め込みつつバランスがよい点が評価されました
「WWDジャパン」賞。アイデアから服への転換の仕方がよかったです
個人的に一番印象に残った作品。小道具に「WWDジャパン」を持っていたことが理由ではありません(笑)
審査員による座談会を収録。後日構内で流されるそうですが構わず厳しい意見もバンバン飛び交いました。愛ゆえ、ですよ。右から2日連続で同席した「装苑」の小島編集長、「ソマルタ」デザイナーの廣川玉枝さん、「ミキオサカベ」デザイナーの坂部三樹郎さん
地下鉄東山線のホームは“1日で1億円売る”と噂のジェイアール名古屋タカシマヤのチョコレートフェア一色です