ビューティ

花王「ソフィーナ」が新ブランド投入、1000〜2000円市場を開拓 空気中の水分を取り込むスキンケア誕生

花王は今夏、スキンケアブランド「ソフィーナ(SOFINA)」の名を冠した新ブランド「ソフィーナ ベーシック(SOFINA BASIC+)」を立ち上げる。“角層細胞”にアプローチするスキンケアをそろえ、1000〜2000円未満の価格帯で新規客の開拓に乗り出す。第1弾として、化粧水(120mL、1430円)と乳液(120mL、1650円)を全国のドラッグストアやスーパーなどで8月8日に発売する。

花王の「角層細胞研究」の最新成果を結集

「ソフィーナ ベーシック」は、同社が長年取り組んできた角層細胞研究の成果を生かした。共通でタンパク質とセラミドに着目した保湿処方を採用し、角層細胞と細胞間脂質にアプローチする。

化粧水“うるおいターボ化粧水”には空気中の水分を取り込む独自技術の自発吸水テクノロジーを、乳液“うるおいターボ乳液”には保湿成分の浸透を高める高浸透セラミドケアテクノロジーを搭載した。それぞれレフィル(化粧水1210円、乳液1430円)を用意し、化粧水はビッグサイズ(320mL、2750円)も展開する。

2000円未満のスキンケアに機運

2025年の国内スキンケア市場では、2000円未満の商品が数量ベースで約8割を占める。中でも1000〜2000円未満の化粧水は、売り上げ・数量ともに前年を超え、拡大傾向にある(インテージSRI+調べ)。同社によると、化粧水や乳液などの基礎ケアでは価格を重視する一方、美容液などには積極的に投資する消費者が増えているという。

「ソフィーナ ベーシック」は、こうした需要の高まりを商機とみる。1982年に誕生した「ソフィーナ」が掲げてきた「本質スキンケアを誰もが手に取りやすい価格で」という理念を現代の市場環境に合わせて再解釈し、1000円以上2000円未満の価格帯の開拓に乗り出す。池辺順子 花王 化粧品事業部門 プレミアムビジネスグループ長は、この価格帯を「新・中価格帯市場」と捉え、「同市場で確固たる存在感を発揮し、市場開拓を目指す」と意欲を燃やす。

ソフィーナ全体の成長戦略を加速

ソフィーナの傘の中で「ソフィーナ ベーシック」はエントリーラインと位置付け、テレビCMや屋外広告を通じて幅広い顧客層との接点を拡大する。2027年春にはラインアップの拡充や香港、台湾への展開を計画する。今後、新たな顧客を「ソフィーナ iP」「ソフィーナ プリマヴィスタ(PRIMAVISTA))」「アルブラン(ALBLANC)」などにつなげ、ブランド全体の顧客生涯価値(LTV)向上を目指す。

花王は「ソフィーナ ベーシック」の投入に合わせ、「ソフィーナ」のブランドロゴを刷新した。肌の営みや細胞の活動、鼓動を表現したブランドモチーフ「スキンビート」を採用し、「お客さまが共感し、ワクワクするサイエンス」を体現する。ブランドの一体感を高め、ソフィーナ全体の価値向上につなげる考えだ。

同社はソフィーナを化粧品事業のグローバル成長を担う重点6ブランドの一つに据える。30年にはソフィーナ全体の売上高を2025年比で1.5倍に拡大し、ユーザー数420万人の達成を目指す。

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