毎月3万人への調査を繰り返して、現在約3万のエンタメブランド(ここではタレントやキャラクターのこと。その内訳は、半数以上が3次元の人間で、残りがキャラクターという)の価値を数値化するGEM Partnersに、今回の特集で用いたデータダッシュボード「推しエンタメブランドスコープ」の特徴や他の産業の使い方、そしてサービスを利用するに際しての留意点などを聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2026年5月18日号からの抜粋です)
GEM Partnersが「推しエンタメブランドスコープ」の開発を始めたのは、2020年。「鬼滅の刃」の映画が、公開から255日で興行収入400億円を突破したのがきっかけだ。同社が寄り添う映画業界は空前のヒットに驚いたが、この映画のヒットは、マンガやアニメの「鬼滅の刃」のファンの多くが映画館に行ったことで生まれたもの。なのに映画とマンガ、そしてアニメのヒットを推し図る指標は、興行収入だったり、発行部数だったり、視聴率だったりと単位が違い、「鬼滅の刃」というエンタメ全体の人気を図ることは難しかった。ましてや「『Snow Manと鬼滅の刃、どちらが人気?』なんて決めることは不可能だった」(横野貴志CDO エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント)という。マンガの実写化など、エンタメの価値を最大化するためのマルチメディア戦略が進んでいる中、その総合力を分析するためにファンという基盤に目を向けた調査を開始した。
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