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MEGUMIの新刊「わたしはこれでやせました」が発売 40代、ダイエットで手に入れた“新しい自分”とその先にある野望

PROFILE: MEGUMI

MEGUMI
PROFILE: 岡山県倉敷市出身。1981年9月25日生まれ。2001年に芸能界デビューを果たし、バラエティーや雑誌を中心に活動をスタート。映画・ドラマ・舞台へと活躍の場を広げ、20年には映画「台風家族」「ひとよ」で第62回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞。近年は俳優業にとどまらず、金沢のカフェ「たもん」の経営にも携わるほか、スキンケアブランド「オレリー」のローンチ、Netflixと数年にわたりプロデューサーとして独占契約を締結するなど、クリエイティブ領域でも才能を発揮。プロデューサーを務めた映画「FUJIKO」が第28回ウディネ・ファーイースト映画祭メインコンペティション部門でワールドプレミア上映され、ゴールデン・マルベリー賞とブラック・ドラゴン特別観客賞の2冠を達成し、海外でも高い関心が集まっている PHOTO:MICHIKA MOCHIZUKI

MEGUMIの新刊「わたしはこれでやせました」(ダイヤモンド社)が5月13日に発売される。自身の身体と向き合い、食事や運動、生活習慣を見直すことで“美しく整えるプロセス”をまとめた1冊だ。その背景には40代という節目で、ある意識の変化があったという。インタビューでは、ダイエットというテーマに踏み込んだ理由に加え、「自分で自分を満たす」という境地に至るまで、そして多彩な活動を横断しながら見据えるこれからの展望について語った。

シルエットの違和感が自分と向き合うきっかけに

——60万部を記録した「キレイはこれでつくれます」(ダイヤモンド社)から3年。新刊「わたしはこれでやせました」を発売するに至った経緯に加え、“ダイエット”というテーマに踏み込んだ背景には、どのような変化や気づきがあったのでしょうか

MEGUMI:40代に入り、体重が少しずつ増えていく中で、どこかで見て見ぬふりをしていた自分がいました。年齢も重ねてきたので「仕方ない」と甘えていた部分もあったと思います。でもある日、映画の試写会のPRイベントで自分が写った姿を見たときに、体のラインの変化に強い衝撃を受けて……。単に体重が増えただけでなく、シルエットそのものが変わってきているのを実感しました。「これはきちんと向き合うべきだ」と今の自分を受け入れたのが大きな転機でしたね。

次にどんな本を出すかを考えていたタイミングでもあったので、リアルな課題と向き合う形でダイエットをテーマにしようと決めました。これまでのご縁で出会ってきたドクターやセラピスト、トレーナーなど各分野のスペシャリストの知見を得ながら、「ただ痩せる」のではなく「美しく痩せる」ための方法を体系化したいと考えたんです。40代は代謝やホルモンバランスが変化し、次のステージに向かう大きなターニングポイントで、この時期をどう過ごすかが50代、60代のコンディションに大きく影響します。だからこそ単なるダイエット本ではなく、“これからの人生を軽やかに生きるための土台をつくる”という意味で、自分を更新するプロセスにもなったかなと感じています。

——とくに40代のダイエットは、やつれて見えたり、シワが目立ったりといった懸念点もあり、体重を落とす難しさを感じる人が多いと思います。本書ではご自身の身体を通してさまざまな方法を試されていますが、どのくらいの期間で取り組まれたのでしょうか

MEGUMI:約4カ月で4kg落としました。本気で取り組みました。事前にしっかりリサーチを行い、複数の専門家に話を聞いたうえで、自分に合うメソッドを選択しました。ドクターやトレーナー、セラピストに伴走してもらいながら、一つひとつ検証しつつ自分に合う形で取り入れていきました。

“ありのままの自分”を見せることが最大の説得力

——ビフォーアフターの写真でも身体を360度、さまざまな角度から公開されていますが、そこに不安や迷いはなかったのでしょうか

MEGUMI:正直に言うと不安はありました。「この体を出すのか」とか、「意外とお腹が出ていると思われるかも」といった迷いもありました。でも、それを出さなければ説得力が生まれない。嘘偽りのない1冊にするためには、プロセスを視覚的に伝えることが大切だと思ったんです。手に取ってくださる方の期待に応える意味でも、きちんと見せるべきだって。そうした思いと葛藤のあいだで揺れながらも公開する決断をしました。

——本書では、体調が安定しないと感じていた当時の心身にも触れられていますが、今回の取り組みを経て、心のあり方や価値観はどのように変化しましたか

MEGUMI:女性は感情の揺らぎを感じやすいものですし、私自身もそうですが、その多くが体調の影響が大きいと実感しています。ダイエットを通して、「不調を感じたときはどう対処すればいいか」という自分なりの処方箋を持てたのも大きな変化でした。寝起きの悪さも改善され、日々のコンディションが整ったことで幸福度も確実に高まっているのを感じます。多少コンディションが乱れても一喜一憂することがなくなり、「今はこういう状態だからこれをすればいい」と冷静に対処できるようになりましたね。揺らぎに飲み込まれない強さを持てたことも大きな変化のひとつです。

——ご自身を“オタク気質”と表現されていますが、多くの専門家の知見に触れ結果を出された中で、「何を信じて実践するか」はどのように判断されていたのでしょうか

MEGUMI:まずは一度やってみること。トレーニングであれば実際に受けてみて、その変化や手応えから答えを出します。エステや食事、飲み物も同様に体験してみて良かったと感じたものを取り入れ、合わないと感じたものは無理に続けない。そうしたシンプルな判断を重ねていきました。

たとえば炭酸水ひとつにしても味気なさを感じるものもあれば、レモンの風味で満足感が得られるものもある。小さな違いも含めて一つひとつ試しながら、自分にフィットするものを見極めていくことが重要。その結果、自分に合う、合わないが明確になり、何を選び、何を選ばないかを判断できたことは大きな収穫でした。

——食事や運動、美顔器やアプリの活用、さらに短期で効果を得られるアプローチも紹介されていますが、ダイエット初心者はどこから取り入れ、何を優先すべきでしょうか

MEGUMI:まずは食事です。運動だけで変えようとすると負荷がかかってしまいますから。以前は朝食を摂るのが怖くて抜いていた時期もあったのですが、昼に食べ過ぎて、夜もそれなりに食べるというリズムに。今はそれを見直して、朝はしっかり食べて昼は8割程度、夜は軽めにするというバランスに変えたことで、無理なく変化を実感できるようになりました。夜食べ過ぎてしまうと、消化にエネルギーを使ってしまい、本来必要な修復にまで身体は回らなくなってしまいます。反対に夜の食事を軽くすると、回復にしっかりエネルギーが使われるので肌のコンディションや脳の働き、疲労回復にもつながっていきます。目覚めもよくなり、朝のコンディションが整うことで一日のスタートが変わる。そう考えると食事を見直すことは日々の体調だけでなく、人生の質を高めるうえでも欠かせないポイントだと思います。

美しさは「食事・運動・習慣」で整える

——食事による内側からのアプローチに加え、日々の運動で外側からも体づくりをされていますが、MEGUMIさんが考える“バランスの取れた美”とは?

MEGUMI:私にとって“美”とは、よどみがなく巡りのいい人です。しっかり汗をかき、循環が行き渡っている人はどこかクリアで健やかな印象があります。身体は日々の習慣によって形づくられるものなので、「食事」「運動」「習慣(ケア)」の三本柱で整えていくことが大切。トータルで取り入れることでボディラインも整い、内側からクリアな印象が生まれてきます。全てを完璧にこなすのは難しいと思いますが、どれか一つを取り入れたり、必要に応じてプロの力を借りたりしながら自分なりに組み合わせていく。その視点を持てば無理なく続けられると思います。

——ファッションの選び方にも変化はありましたか?これまで選ばなかったアイテムに挑戦するようになったなど

MEGUMI :トップスはよりタイトなものを選ぶようになりました。骨格診断を受けたこともあり、私の場合は上半身をコンパクトに、下半身にボリュームを持たせるバランスが似合うと分かっていたのですが、お腹まわりのラインが気になってなかなか挑戦できずにいました。今は体型の変化を実感できたことで、フィット感のあるトップスも堂々と着られるようになり、スタイリングの幅が広がりました。自分に似合うバランスを素直に楽しめるようになったことが、何より嬉しい変化ですね。

——40代になった今、振り返って感じることや、30代のうちにやっておいたほうがいいことがあれば教えてください

MEGUMI :やはり体を動かすことと、食事の習慣を整えておくことは大切だと思います。お味噌汁とご飯だけでもいいので、自炊する習慣を30代のうちからにつけておくこと。40代になって急に変えようとしてもハードルが高く感じてしまうので。週に数回でもいいから無理なく自炊の習慣をつけておくと、必要に応じてダイエットや食事の見直しもスムーズに取り組めるようになると思います。

人生を盛り上げていくのは自分自身の力

——本書では大充実の実践的なメソッドに加え、「自分を肯定する生き方」を後押しする姿勢が印象的でした。一方で、2024年の「WWDJAPAN」のインタビューでは、ご自身を「デリケートで繊細」と表現されていたことも。そうした側面も含め、「自分で自分を満たす」という感覚にどのようにたどり着いたのでしょうか

MEGUMI :もともとウエストにコンプレックスがあって、ボディラインに自信が持てなかったのですが、それが変わったときの喜びは想像以上でした。タンクトップを着るだけで気分が上がったり、鏡に映る自分に「いいな」と思えたり。そういう高揚感って、誰かが与えてくれるものではなく、自分でしか見い出せないんです。人生を盛り上げていくのは自分ですから。少し冷たく聞こえるかもしれませんが、誰かが幸せにしてくれるわけではない。だからこそ、自分を鼓舞し、癒やし、奮い立たせる。それが私なりにたどり着いた答えです。

——以前、「人に優しくできる女性になりたい」とお話しされていましたが、誰かと喜びを分かち合うことで、ご自身の価値観はどのように変化しましたか

MEGUMI :それこそ20代のころは「売れたい」「前に出たい」といった思いが強かったのですが、私の本を読んで「肌が変わった」といった声をいただくこともあり、今はこうしたポジティブな循環が生まれていることに大きな手応えを感じます。作品を通して「面白かった」「よかった」って、その反応を見ることが純粋な喜びなんです。見返りを求めない、感覚的な幸せというのでしょうか。自分だけの喜びとして抱え込むのではなく、誰かとシェアしていく。それが自然の在り方だと思っています。「こんなの面白くないですか?」「これ、やってみない?」とパスを投げて、そこに共鳴してくれた人との間にコミュニケーションが生まれる。その感覚がすごく楽しいんです。

——俳優業に加え、プロデューサー、カフェの運営など多彩な肩書きを持つ中で、それぞれの役割をどのように切り替えていますか

MEGUMI :肩書きごとにギアを切り替えるのではなく、同じテンションで向き合うようにしています。そのほうが無理なく、結果的に長く続けられるから。むしろ旅行先にいるような気分で、それぞれの役割を楽しんでいます。ご縁やチャンスに恵まれている時期でもあるので、多くのプロジェクトを同時進行しながら、目の前のことにしっかり向き合っていきたいと思っています。

——多忙な日々の中で大切にしている時間や習慣があれば教えてください

MEGUMI :朝食の時間を大切にしています。おにぎりを握って、お味噌汁を用意してフルーツを切る。シンプルなのにどこか愛おしくて、そんな時間に小さな幸福を感じます。手軽でありながら気分が上がる、その“ささやかな豊かさ”が好きなんです。仕事の合間に歩く時間はいい気分転換になります。風にあたりながら散歩していると、頭や気持ちが自然とリセットされていく。あと友人とたわいもない会話をする時間。仕事で常に判断を求められるからこそ、何気ない会話がとても心地いいんです。

——本書では自身のカラダを実験台に、怒涛のようなダイエットノウハウを公開するのみならず、女性の生き方の指針として多くのメッセージが詰まっていました。20代、30代で積み重ねてきた経験を踏まえ、ご自身の40代はどのようなフェーズだと捉えていますか

MEGUMI :ようやくスタートラインに立てた、という実感があります。やりたいことが明確になり、それを形にできる環境も整ってきました。今は、その軸をしっかりと育てていくフェーズに入ったと感じています。

海外の映画祭に招かれる機会も増え、挑戦を続ける人たちと出会うなかで、「可能性は何歳からでも広げられる」と感じました。先日ご一緒したフランスの俳優、ジュリエット・ビノシュ(Juliette Binoche)さんが、60代で監督に初挑戦されている姿にも大きな刺激を受けました。「人生はチャレンジよ!」と自然に言えるロールモデルの存在が新たな可能性への扉を開いてくれる。そうした出会いと挑戦の積み重ねが、今の自分を導く指針になっています。

PHOTOS:MICHIKA MOCHIZUKI

マイナス4kgを実現したMEGUMI「わたしはこれでやせました」

ーーダイエットを通して自分の身体と心に真摯に向き合い、その声に耳を傾けることの大切さも教えてくれる本作。身体を整えることは単なる外見の変化だけでなく、日々の思考や心の変化、人生の選択までもしなやかに変えていく。揺らぎやすい年代において、「自分で自分を満たす」という美に対するメソッドの数々、そして彼女のリアルな視点を凝縮した1冊は、これからを軽やかに生きるためのバイブル的存在なのかもしれない。

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