ケリング(KERING)は4月16日、キャピタル・マーケット・デー(投資家やアナリスト向けに長期戦略や財務目標、成長計画などを説明するイベント)をイタリア・フィレンツェで開催し、“リコンケリング(ReconKering、ケリングの再構築)”と題した事業再建計画を発表した。およそ3時間半に及んだこの説明会で、最も時間を割いたのは主力「グッチ(GUCCI)」に関する戦略だったが、ほかの主要ブランドや事業についても行動計画や目標を発表している。
「サンローラン」は「独自の魅力をいっそう際立たせる」
25年9月に就任し、ケリングの再建に取り組むルカ・デメオ(Luca de Meo)最高経営責任者(CEO)は、グループ内で「グッチ」に次ぐ売り上げ規模の「サンローラン(SAINT LAURENT)」について、「ファッション界のトップクラスにある貴族的なメゾン」と表現。「ブランドを再定義する必要は全くない。その独自の魅力を、いっそう際立たせる必要があるだけだ」と述べた。「スモーキングジャケットをはじめ、『サンローラン』にはアイコニックなアイテムやシグネチャーがたくさんある。これらをいかに呼び覚まし、復活させ、“ファッションサイクルを超えるタイムレスな存在”として新たな認知を与えるかが重要だ」と説明。その例として、トム・フォード(Tom Ford)時代の名品“モンバサ(Mombasa)”バッグを2026年春夏シーズンにリローンチしたことを挙げた。現在、“モンバサ”は売れ筋のトップ5に入るという。
具体的な目標としては、30年までにウィメンズバッグの売り上げを40%増とし、レザーグッズにおけるアイコンアイテムの売り上げの割合を30%に引き上げることを掲げた。また、「メゾンの柱にしていきたい」というメンズウエアの規模を倍以上に、成長エンジンと位置付けるジュエリー、特にコスチュームジュエリーを3倍に成長させるという。
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