ファッション

本明秀文の“ノット”スニーカーライフ「漫画とマンガーの教え」

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アトモスの創業者・本明秀文さんの独自の目線と経験から、商売のヒントを探る連載。ポップカルチャーの祭典「ニューヨーク・コミコン2025(以下、コミコン)」が、10月9~12日にニューヨーク市のジェイコブ・ジャビッツ・コンベンション・センターで開催された。4日間で延べ25万人以上が来場し、来場者数6万人超の米「コンプレックスコン」と比較しても、間違いなく世界最大級のコンベンションと言える。今回は、本明さんが見た「コミコン」での話。漫画やゲームの世界の勢いは、すさまじい!(この記事は「WWDJAPAN」2025年10月27日号からの抜粋です)

本明秀文(以下、本明):今年も「コミコン」に出展してきた。これで4年連続。最初に参加したときは、日本の漫画キャラのコスプレをしている人がたくさんいたんだけど、年々、日本色が薄れてきている。今年はメジャーな“分かりやすい”漫画のコスプレをしている人はほとんどいなくて、みんなそれぞれ違う感じ。ジャンルが細分化されて、どんどんマニアックになってきた印象だね。

──本明さんたちは何を売ったんですか?

本明:僕らは「ラブブ」を1000個持って行って、1個60ドルくらいで販売した。アメリカでは、アジアに比べて「ラブブ」の認知度がまだまだ低いから、「初めて見た」って人も多かったよ。売り上げは4日間で約700万円。最終日は多少値下げもしたけど、なんとか売り切った。ただ、それ以上売るのは無理。「ラブブ」は“ブラインドボックス”だから、お客さんがみんな1個ずつ“振って”中身を確かめるんだよね。時間がかかって回転率が悪いし、ブースの前はずっと人が流れていて、列が作れない。だから、前のお客さんが振ってるうちに、後ろの人がどんどん流れちゃう。だから正直、「コミコン」は全然儲からないんだけど、ファッションよりもトレンドの移り変わりのスピードが分かりやすくて面白い。毎年、売れるものが変わる。去年売れたものがたった1年で売れなくなるのは衝撃。本当にすぐに忘れられる。だから改めて「“あの”スニーカーブームって何だったんだろう?」って思う。

──最近のスニーカーブームは4~5年続きましたね。

本明:そう。まぁ僕は中国のおかげだったと思うけど。「ナイキ(NIKE)」も今売れていないのは、中国の売り上げが落ちているからだよね。米中関係の悪化で、中国でアメリカブランドが苦戦している。一方、中国国内では、ブランドのリセールショップがはやり始めていて、しかも商品がめちゃくちゃきれいで安価で手に入るとか。ここ数年、世界中から買い集めた高級ブランド品が、ほとんど使われないままリセール市場に出てきてて、日本の業者も上海とかにこぞって買い付けに行っている。話が脱線したけど、「コミコン」だと、やっぱり漫画よりゲームのキャラの方が強い。例えば「ナルト」も「呪術廻戦」も本編は終わっちゃってるでしょ。だから、読み終わってしばらくしたら、別の作品に移ってしまう。

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