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丸紅が「エトヴォス」を買収 経営体制変わらず

丸紅は28日、スキンケア・コスメブランドを展開するエトヴォスの発行済株式の100%を取得し、同社を完全子会社化したと発表した。取得額は非公表。株式譲渡後も、創業者で現社長の尾川ひふみ氏を中心とする経営体制は維持する。

エトヴォス(ETVOS)」は、創業者の尾川ひふみ氏が大人ニキビや肌荒れに悩んだ経験を背景に、皮膚科学に基づくスキンケア開発に取り組み、2007年に設立した。「スキンケア第一主義」を掲げ、低刺激で肌負担の少ないスキンケアやミネラルベースのコスメを強みとする。現在は公式ECのほか、専門スタッフが常駐する直営店や全国700超の実店舗(取り扱い店含む)で展開し、堅調に成長している。

エトヴォスは2020年、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン系投資ファンドのLキャタルトン・アジアの出資を受け、同ファンドが株式の過半数を取得した。これに伴い、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン社長のノルベール・ルレ氏と、シャネル合同会社元特別顧問の黒田眞稔氏が社外取締役を務めていた。丸紅は、Lキャタルトン・アジアおよび尾川氏からエトヴォスの全株式を取得する。

今回の買収についてエトヴォスは、「ビューティー&ヘルス領域で強固な事業基盤の構築を目指す丸紅グループに参画することで、単独では実現が難しかったスピードでの事業拡大が可能になると判断した」とコメント。今後は丸紅のグローバルネットワークや経営資源を活用し、商品開発力の強化や販売チャネルの拡大を進める。

丸紅は25年4月、日本国内の消費者向けビジネスへの戦略投資を担う丸紅コンシューマープラットフォーム(MCPJ)を設立した。今回の買収は、MCPJとして初の投資案件となる。今後はエトヴォスの商品開発力や販売チャネルとの相乗効果を見込み、関連ブランドのロールアップを通じて、ビューティー&ヘルス分野での事業基盤を強化する。

丸紅はこれまでも同分野への投資を進めており、ヘルスケアなどへの投資を進めており、21年にパリ発のオーガニックコスメ「シゲタ パリ(SHIGETA PARIS)」を手掛けるSHIGETAと資本提携を結び、23年に敏感肌向けスキンケアブランド「オサジ(OSAJI)」と資本業務を提携している。

中期経営戦略「GC2027」では、「成長領域×高付加価値×拡張性」を備えた戦略プラットフォーム型事業を重点分野に位置づける。投資・M&Aを担う次世代コーポレートディベロップメント部門を通じ、消費者向けビジネスの成長を取り込み、30年までに新たな収益の柱の構築を目指す。

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